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出版社内容情報
「───別れた彼女が また別れたと友達から聞いたのは ずいぶん前の話だ」
表題作「マフィアとルアー」をはじめ、青春のをなタッチでフィクションへとし、日本漫画史にその名を刻んだTAGRO初期の傑作集がついに文庫に登場。カラーイラスト、作品コメント、あとがき等の書き下ろしを加えた最終版にして“定本”。
解説:さやわか
TAGRO[タグロ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みきこ
3
引っ越しの準備で漫画をダンボールに詰めてた時に、読みたくなってこれだけ箱に入れないで再読。なんか、きっとまたふとした瞬間に読みたくなるのかもな。TAGROさんは刊行ペース早くない方だけど、もっと作品読みたいな。2014/03/08
たなしん
3
何でもできるからこそ同一主題との手を変え品を変えの格闘が必要とされるのであって、それがこの人の中に巣食う満たされなさと満足とを形作ってるのかなあ、ということを感じた。両極間の凄まじい往復みたいな。個人的に「R.P.E.」はTAGROの漫画の中でも一つの頂点だった。そこで「嬉しそうな顔」、するんですね…。2012/05/28
NEKOS
3
短篇集。物語はキャラクターをファンタジーへ誘導するけれど、この作者はそれを許さない。というか、許したくないように感じた。青年期の恥ずかしさとか何者でもない自分への憤りがたっぷり詰まった、読了後「うわあ」と頭をかきむしりたくなること受け合いの傑作。2012/02/21
Makkusu
2
一つ一つの作品が読み切り、自分(読者)を自己意識してて、その異彩な画風・絵柄によって新しい感覚、そして新しい痛みを知る事になる。何も変わらない、何もが起こらない。人が、人生がただ そこにあるだけ。この本が自分の読書生活の転機になったかもしれない。2017/10/30
爪楊枝茸子
2
孤独であるし、満たされてもいる。 街へ向かう、待ちから帰る電車の中で揺られながら読んでトリップ。 変ゼミの作者だからとどうせ中身は変態的マニアックギャグなんだろと思って買うと、中身は闇ほどに深くドス黒い混沌。 まるで90年代の平気で人が死んで、真顔で主人公が生きながら何よりも思い罪を背負うアニメーションを見ているかのような感覚。 修心旅行している時に読んでしまえば、たちまちバッドトリップしてしまうかもしれないが、手を伸ばしてしまうだろう。 個人的な話だが、作者の書くタートルネックを着る女性は可愛い。2012/04/30