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出版社内容情報
惨劇ののち、アラタは我を忘れて少年兵達の訓練に没入する。そして数ヶ月後、ミャンマー北部でついに中国軍との戦闘が開始される!敵は、人民解放軍──。
西側諸国からの要請を受け、キャンプ・ハキムを根拠地に2000人の少年少女兵を率いる“子供使い”こと新田良太は、ミャンマー北部の国境地帯に位置する村々を怒濤の勢いで攻略していく。
それに対し、ついに中国は正規軍である人民解放軍を投入する。無人偵察機や攻撃ヘリなどの近代兵器を惜しげもなく繰り出す敵に対し、アラタは的確なオペレーションで大打撃を与えていくのだが……。
守護天使・ジブリールとの関係にも新たな季節が訪れる、熱誠の第4弾──!
芝村 裕吏[シバムラ ユウリ]
著・文・その他
しずま よしのり[シズマ ヨシノリ]
著・文・その他
内容説明
イヌワシと2000人の子供たちは、ミャンマー北部において、ついに中国正規軍と戦闘状態に突入する。そんな中、守護天使との関係にも新たな季節が訪れて…。芝村裕吏が贈る戦場の叙事詩、熱誠の第4巻!
著者等紹介
芝村裕吏[シバムラユウリ]
ゲームデザイナー。自身が関わった作品のノベライズもつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
椎名みさの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
38
スポンサーの援助を得てミャンマー北部でキャンプ・ハキムを根拠地に2000人の少年少女兵を率いることになったアラタが、中国人民解放軍を相手に国境沿いの微妙な戦いに臨むお話。過去に苦しみ、スポンサーやミャンマー軍との折衝に苦労しながらも、子どもたちになるべく戦わないよう、教育や他のことにも目を向けさせようとするアラタはほんと頑張ってるし、多くの人が救われてますよね。そんな笑わなくなったアラタを周囲が心配するのも当然だし、ジブリールの想いにはなあ。。。さらに戦局も厳しくなりそうですが何とか乗り切って欲しいです。2014/08/26
まりも
36
拠点をミャンマーに移し人民解放軍を相手にした戦争へ。2000人の子供たちの父となり彼らを出来るだけ戦わせないようにスポンサーや軍と折衝し子供たちに教育や道徳を教える。2000人の子供たちにこれだけの事をするアラタの愛情とその分だけ増えた彼の苦しみ。その両方が今まで以上に読んでいて伝わるのでこちらもツラくなりました。ジブリールとくっついて幸せになってほしいです。敵の指揮官も気になるが中国軍が本格的に侵攻した所で最終巻へ。どう決着をつけるのか楽しみ。2014/10/17
パトラッシュ
31
これまで小隊を率いる少尉か中尉格だったアラタが、ャンマーで2000人の子供兵旅団を指揮する少将級となって侵攻中国軍と対峙する。何とか地に足がついていた近未来SF戦記的設定が、主人公の超能力に等しい軍事的才能も含めて急にファンタジー色を強める。ただガンダムやジャンプ漫画と違い、アラタは自らの成長を拒む。彼の望みは子供たちの成長だけであり、犠牲を最小限とするため中国軍に勝つのでなく撤退を選ぶよう仕向けるのだ。金欲も物欲も権力欲も性欲もない理性のみで生きるエンタメの主人公を許容できるか、読者を選ぶ小説といえる。2020/06/26
AKF-ZERO
31
少年・少女兵が2000人を超え、ミャンマーのジャングルに拠点を構えたアラタ達。スポンサーの意向で中国人民解放軍との小競り合いで前線にて戦うも、ダラダラと戦争を長引かせる日々。子供達の父として、女の子二人を抱え上げながら歩くアラタのイラストに癒されます。元娼婦のあの人も合流し、気が気じゃないジブリールと、それに気を付かないながらも、第二夫人の座を狙うジニ。それぞれの気持ちに気付かないふりをする天然アラタは最早女の敵ですねw けどジブリールの危機に取り乱したところは人間味があって好きです。2017/06/24
なつきネコ@本読む化け猫
25
ここまで文章を変えるのはスゴい。1巻の淡々とした文章から、徐々にアラタと言う人間を構築し、読書を惑わほどに変化するとは。アラタの使命感と犠牲への恐れ、子供達への思いに縛られた姿が切なくて、冗談の心情が笑えないのは彼が病んでるように思えてくる。それをジブリールは気づいているからこそ、大人として支えようとしていると考えると可愛いのに素直に萌えられない。その分、新キャラのサキちゃんに浮気してしまい、本当に悪い大人気分。だって、サキちゃんも可愛いいから。最後に子供達がみんな幸せになる事を祈って次巻へ。2015/08/29