星海社ＦＩＣＴＩＯＮＳ マージナル・オペレーション〈０３〉

芝村 裕吏【著】

星海社（2013/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 287p／高さ 19cm
• 商品コード 9784061388543
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

日本を離れたアラタたち一行が降り立った次なる国はタイ。そこには、あの男との思いがけない再会と、激しい戦いが待ち受けていた！そして、仲間たちの血は流れる──。
新宿を恐慌に陥れた戦いの後、アラタたち一行は日本を出国し、タイへと降り立った。その地でアラタを待っていたのは、“子供使い”の悪しき影響で横行する少年兵を使ったビジネスと、“あの男”との思わぬ形での再会だった。再び、ファンタジーで現実を壊すべく、戦いに身を投じるアラタだったが、わずかな油断が、子供たち──そして、彼を愛した女の命を窮地に陥れてしまう……。熱帯の戦場に血飛沫が舞う、緊迫の第３巻！

芝村 裕吏［シバムラ ユウリ］
著・文・その他

しずま よしのり［シズマ ヨシノリ］
著・文・その他

内容説明

新宿を恐慌に陥れた戦いの後、アラタたち一行は日本を出国し、タイへと降り立った。その地でアラタを待っていたのは、“子供使い”の悪しき影響で横行する少年兵を使ったビジネスと、“あの男”との思わぬ形での再会だった。再び、ファンタジーで現実を壊すべく、戦いに身を投じるアラタだったが、僅かな油断が、子供たち―そして、彼を愛した女の命を窮地に陥れてしまう…。熱帯の戦場に血飛沫が舞う、緊迫の第３巻。

著者等紹介

芝村裕吏［シバムラユウリ］
ゲームデザイナー。その特異な世界観と研ぎすまされたシステムから「芝村ゲー」と呼ばれ、熱狂的なファンを獲得している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

日本を出国しタイに向かったアラタたち一行。そこでは「子供使い」の悪しき影響で少年兵を使ったビジネスが横行していたというお話。子どもたちに武器を取らせたくないと考えていても、そういう仕事しか選択肢がないという現実。そして名声を得ているがゆえの同業者やかつての仲間との軋轢。そして戦いに身を投じている以上、どんなに気にかけていても避けて通れなかった犠牲。油断していた自分を責めながら、それでも子どもたちのために前に進もうとするアラタは信念の人だと思いますが、でももう少しその鈍感ぶりが直るといいんですけどね（苦笑）

2014/08/26

[まりも]

日本を出国し活動場所をタイへと移したアラタ達。そこでは「子供使い」の悪しき影響が生じていた。子供たちに武器を取らせたくないと思っていても子供たちが武器をとる以外に生きる術がないという現実。それを変える為に動くアラタ達でしたが今回で遂に犠牲者を出してしまう事に。直前まで普通の展開だっただけにハキム、ソフィが犠牲になるのはとてもツラかった。今まで上手くいってただけで常にこういう事と隣り合わせの世界なんですよね…自分を責めながら前へ進んでいくアラタ達の未来が希望あるものになればいいんだけどな。

2014/10/16

[AKF-ZERO]

日本から追い出されるような格好でタイへと入国したアラタと子供達。そこで待ち受けていたのは……初めての『損害』。恐らくここがシリーズ最大のどん底です。アラタの甘さにより発生した『損害』。悲しみと後悔と自責の念に駆られ、しかしそれに浸る事はアラタには許されない。何故ならそれは敵に攻め入る隙を与えるのだから。悲しみを胸に秘め、アラタを責めず彼のオペレートに従うオマルやジブリール。家族を失い仲間を傷つけられたその胸中を思うと胸が痛みます。だがこれを乗り越えた時彼らはもっと強くなるでしょう。続きが楽しみです

2017/06/23

[パトラッシュ]

普通の日本人がチート能力を得て異世界へ転移させられる話はネット小説に山とあるが、チートな軍事的才能を持ったアラタが日本とは隔絶した貧困地域へ送られる点で本作も同じ基本構造だ。昔カンボジアで多くの子供が暮らす凄まじい貧民街に驚いたが、絶望的な貧困に生きる子たちがよりマシな生活を送れるようにするため強い子供兵に育てたいとの考えを批判できるのか。犠牲を出しながらも最後は2000人の子供兵を集め「君たちのために間違った世界と戦う」と宣言するアラタは、アシジの聖フランシスコに似ている。ジブリールが涙するのも当然か。

2020/06/25

[なつきネコ@人間に化けてます]

今回ほど、後味が悪いなは久しぶりかも。なんか、ドヨンと来てる。ジブリールタンとソフィの恋の鞘当てはソフィがやや優勢かと、思って読んでいたら、こんな事に。ジブリールタンのミニスカに萌えた後になんと厳しい。ついに味方が死人が出てしまい、挙げ句にソフィまで。今までアラタが自身を正しくみれなかった結果が出てしまった。それでも、世界は進みアラタは自分ができる事に邁進しなければいけない。それが妄想だと知っていても。

2015/08/01