星海社ＦＩＣＴＩＯＮＳ 夜跳ぶジャンクガール

小泉 陽一朗【著】

星海社（2011/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 292p／高さ 19cm
• 商品コード 9784061388192
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

私はあれから非現実を探し続けているの。
私を巻き込んでくれる新しい物語を――

福島県／矢島市。姉の死から一年。『首絞め衝動』に駆られ、今日も今日とて幼なじみの楓(かえで)の首を絞め続ける僕。ところがクラスメイトの美少女・墓無美月(はかなしみつき)の出現は、そんな僕の奇怪な衝動を失わせてしまった……！
『首絞め衝動』から『墓無への好き』へ。すれ違ってしまうふたりと、かみ合ってしまうふたり。墓無の“恋人”であろうとするため、ネットを揺るがす「連続少女自殺中継事件」の犯人・通称「神父」を演じる僕の恋と謎のアナグラムの行方は―！？
ここが青春の最前線。10年代の文学を駆け抜ける新鋭の最新作！

とにかく、おもしろい。

内容説明

福島県／矢島市、姉の死から一年。『首絞め衝動』に駆られ、今日も今日とて幼なじみの楓の首を絞め続ける僕。ところがクラスメイトの美少女・墓無美月の出現は、そんな僕の奇怪な衝動を失わせてしまった…！『首絞め衝動』から『墓無への好き』へ。すれ違ってしまうふたりと、かみ合ってしまうふたり。墓無の“恋人”であろうとするため、ネットを揺るがす「連続少女自殺中継事件」の犯人・通称「神父」を演じる僕の恋と謎のアナグラムの行方は―！？ここが青春の最前線。１０年代の文学を駆け抜ける新鋭の最新作。

著者等紹介

小泉陽一朗［コイズミヨウイチロウ］
８９年生まれ、福島出身。武蔵野美術大学在学中。１０年、主演を務めた自主映画『世界グッドモーニング！！』がぴあフィルムフェスティバルアワードに入選し、バンクーバー国際映画祭Ｄｒａｇｏｎｓ＆Ｔｉｇｅｒｓ　Ａｗａｒｄにてグランプリを受賞。ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品される。１１年、『ブレイク君コア』にて第１回星海社ＦＩＣＴＩＯＮＳ新人賞を受賞し、デビューする（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[miroku]

危うさを孕む日々へのグロテスクなレクイエム。

2017/10/26

[そのぼん]

首絞め衝動に自殺中継…。胸焼けしそうなくらい気味悪い雰囲気の作品でした。その割に文体や挿絵が軽くて、そのギャップにもビックリでした。

2012/02/02

[Fuck_the_Facts]

とにかくおもしろくない。文章は普通。キャラも普通。ストーリーも普通。会話も普通。悪くもないけど、この作者から新しい何かが生み出される所が想像出来ない。太田乱心。「よくわからないけどすごいの書いてる」みたいなのじゃなくて、最初から最後まで予想出来る範囲でつまらなかった。適当な大学生一人掴まえて適当に書かせたら同じ本が出来そう。ボアズの歌詞は小説の内容の暗喩だったんだね。ボアズもザゼンとゆら帝の切り貼りみたいなバンドだから暗喩に丁度いいな。100％売れないもののレビューは何書いても自由だから気持ちいいね

2013/02/19

[ユッケ]

つまらなかった。久しぶりにこういうつまらない作品に出会えてちょっと嬉しい。西尾維新作品も『マリア様がみてる』も最初はつまらなくて面白さがまったくわからなかったものだが、何冊も読んでるうちに面白味がわかるようになって今では好きだ。つまらなく感じていたのは、自分の中にそれを解する回路がまだできていないだけだったと後で気づく。その時の感覚を久しぶりに覚えた。いつ自分の中に回路が組み上がるのか楽しみなので、他のも読もうと思う。まあ、回路がいつまでもできないこともままあるんだけどね。

2012/08/19

[赤字]

図。「読む前にネットで舞城の影響が強いと見たのだけど、舞城より西尾の雰囲気に似ている。ヒロインの墓無は戦場ヶ原ぽかったし。」と読んでいる途中までは思っていたけど、読み終えた今では、ところどころ舞城を感じさせる部分があったなー、と。「愛」とか「運命論」についてしゅじんこうが語り始めた時のテンション、雰囲気、語り口調がまさに舞城のそれだった。／イラストの「きぬてん」さんの絵はそそられます。／作者が１０年代を駆け抜けられたとしても、先頭を走っている姿を今現在は思い浮かべられないなぁ。

2012/01/03