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出版社内容情報
愛する六本木に捧ぐ。 ――原くくる
六本木の夜。想像妊娠する少女。彼女の“子どもたち”の父親は――誰?
信仰、怒り、そして「許し」。女性が女性であることの原罪……この世のあらゆる“地獄”を詰め切って演劇シーンの未来をノックする若き才能、原くくるが脚本・演出・出演のすべてを務めた衝撃作、『六本木少女地獄』ほか、全五編の戯曲を収録。
内容説明
六本木の夜。想像妊娠する引きこもりの少女。彼女の“子どもたち”の父親は―誰?信仰、怒り、そして「許し」。女性が女性であることの原罪…こノ世のあらゆる“地獄”を詰め切って演劇シーンの未来をノックする若き才能、原くくるが脚本・演出・出演のすべてを務めた衝撃作、『六本木少女地獄』ほか、全五編の戯曲を収録。
著者等紹介
原くくる[ハラククル]
92年生まれ。東京都出身。現在、都立六本木高校演劇部在籍中。脚本、演出、出演を務めた戯曲『六本木少女地獄』は2010年度の東京都高等学校演劇コンクールにて教育委員会賞、審査員特別賞、中央委員会賞、アマチュア演劇創作脚本賞を受賞。続く関東高等学校演劇研究大会では優秀賞を受賞。演劇シーンの未来をノックする旗手として演劇界にデビューを飾った期待の新人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
多田幾多
15
東京の六本木の夜。そこはまさに、「地獄」だった—。想像妊娠する少女。訳ありな姉弟。六本木少女。信仰、怒り、父親、母親、女性が女性である原罪。男が男である原罪。……そして、許し。この世にある地獄に、少女たちに救いはあるのだろうか・・・・?そして終わりはくるのだろうか?ああ、悔しい。こんな才能が、若き才能がある、原くくる が憎くてうらやましい。俺も、こんな才能が欲しい。2013/05/15
F
12
「六本木少女地獄」。原くくるが脚本・演出・出演のすべてを務めたこの作品は昨年の東京都高校演劇コンクールで一番の成績を収めた。しかも昨年演劇連盟に加入したばかりの演劇部で。本書は表題作を含む作者が書きためた五つの戯曲をまとめたもの。本来、舞台で表現されるべきものなので、明滅する照明、鼓動したであろう音響・客席、そして生々しい肉体表現など、上演された舞台が持っていたものはスポイルされてしまっているが、それでも作者の秘めた若い野心というか、ほの暗い情念はひしひしと伝わってくる。是非彼女の舞台を見たい。2011/08/22
ラグエル
9
戯曲・台本を書く方からすすめられて読んでみた。絵があの竹さんなので、おおっ、てなった。表題作は、時間軸を複数用意するなど挑戦的だけど、わかりにくかった。もっともスピード感があったのは、家庭教師。なるほど最も新しい作品。震災ネタも盛ってあったし。書く力が伸びているのがよくわかる。……演劇を見たい、という気にまでは、ならなかった。ちょっと青臭いからだと思う。そこがいいと評価されたんでもあるだろうけど。ギロッポンズルヒーという言葉が、リフレインして離れない。2012/01/24
さくらこ
6
発売当初太田さんがTwitterでめちゃくちゃ推していたのでずっと気になっていた。理解が及ばないところは残念ながら多々あったけれど、是非舞台で見てみたい。2013/04/20
塔矢
4
「うわさのタカシ」「家庭教師のドライ」の2編までは理解力が追いつけました!これはうまい脚本だなあと思って楽しく読み進めていたのですが、その後の3編は自分が脚本を読みなれていないせいか、だれがどんな人だったか混乱してきてしまい、ぐったりしました。劇として、視覚情報も込みで見ることができたらすごく楽しそうな気配はあるのですが、自分には本だけで楽しむのはハードルが高かったです。しかしなんだか気になるので、いつかもう一度読み返してみようと思います。そして竹さんの扉絵が素敵すぎました。2013/03/27