星海社ＦＩＣＴＩＯＮＳ ブレイク君コア

小泉 陽一朗【著】/きぬてん【絵】

星海社（2011/07発売）

• サイズ B6判／ページ数 304p／高さ 19cm
• 商品コード 9784061388079
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

福島／赤馬市／高校からの帰り道。“僕”が恋に落ちたとたんに、“彼女”はトラックに跳ね飛ばされて――！？　
めまぐるしいまでの“人格”の交代劇をかぎりなくポップかつスピード感あふれる文体で描ききった、血みどろにして爽やかなラブストーリーが、たった今はじまる！
記念すべき第1回星海社FICTIONS新人賞受賞作。ここが青春の最前線。


「星海社FICTIONS新人賞」では、星海社FICTIONSのすべての売上げから１％を、未来の才能に投資。目指せ、世界最高の賞金額。
詳細は以下のURLをご覧下さい。
http://sai-zen-sen.jp/publications/award/new_face_award.html

内容説明

福島／赤馬市／高校からの帰り道。“僕”が恋に落ちたとたんに、“彼女”はトラックに跳ね飛ばされて―！？めまぐるしいまでの“人格”の交代劇をかぎりなくポップかつスピード感あふれる文体で描ききった、血みどろにして爽やかなラブストーリーが、たった今はじまる！記念すべき第１回星海社ＦＩＣＴＩＯＮＳ新人賞受賞作。

著者等紹介

小泉陽一朗［コイズミヨウイチロウ］
８９年生まれ、福島出身。武蔵野美術大学在学中。１０年、主演を務めた自主映画『世界グッドモーニング！！』がぴあフィルムフェスティバルアワードに入選し、バンクーバー国際映画祭Ｄｒａｇｏｎｓ＆Ｔｉｇｅｒｓ　Ａｗａｒｄにてグランプリを受賞。ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品される。１１年、『ブレイク君コア』にて第１回星海社ＦＩＣＴＩＯＮＳ新人賞を受賞し、デビューする

きぬてん［キヌテン］
８６年生まれ。東京工芸大学芸術学部卒業。ハイセンスな画面構成が光る期待の新人イラストレーター（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[大阪のきんちゃん２]

君嶋彼方｢君の顔では泣けない｣を読んだ後、周辺の情報(入れ替わりモノ)を漁っているうちに見つけた本。 図書館に置いてないところが多い、あまり出回ってないみたいです。 いわゆるゲテモノ！？ 見た目を愛するのか精神を愛するのか？ 殺人者の精神構造の不可解さ。 表紙絵のタッチなどから若者向けかと推察いたしますが、評価は微妙･･･ あとがきで福島への思いが語られてこれは別の意味があると思いました。

2022/09/09

[サト]

恋した相手が事故から回復すると別人格になり、本体は目を覚ますと殺人現場に。人格の入れ替わりによって視点人物の二人の恋心が変化していく展開には、続きが気になりぐいぐい読める。事件の結末には捻りがあり、ブレイクコアという音楽ジャンルが動機にも人格転移にも密接に繋がってくるのは巧い。ブレイクコアに詳しくなくても、どういう音楽か大体想像できたので問題なく楽しめた。物語の落とし方も良くて最後の章は哀愁を誘う。文体が軽くパロディの多さが目に付くけれど、一瞬で燃えて冷めるような文章には疾走感があって予想以上に面白かった

2011/12/17

[なつのおすすめあにめ]

新人の本を買うのはこわいんだよな。今回はまあ面白かったレベル。読みやすさ　がポイント高めている。へたくそなライトノベルより断然読みやすい。 「生涯ファン」宣言するホドじゃねーが。

2011/11/30

[mami2011]

文章、イラスト、装丁含めて星海社は良い本を作るなぁ。

2011/07/16

[塩崎ツトム]

読んでいて話のスピード感とスマートさに感銘を受けて思わずかぶりを振る。たしかにこんな楽しい、読ませる話が書ければ第1回星海社新人賞受賞は当然か。それと、探偵とは猿回しの言いかえである。

2012/09/19