星海社新書
ドナルド・トランプはなぜ大統領になれたのか?―アメリカを蝕むリベラル・エリートの真実

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061386099
  • NDC分類 314.895
  • Cコード C0231

出版社内容情報

エリートに黙殺され続けた人々の希望、それがトランプだ! カイロ大卒のアメリカ在住ムスリムの著者だからこそ綴れる勝利の秘密。トランプ台頭、及びトランプ支持者を分析する本は既にたくさん出版されていますが、その全てがリベラルな視点から書かれたもので、多くはまるで科学者が下等生物を顕微鏡で観察しているような上から目線の書き方になっています。 これらの分析本の著者たちは、リベラルな家庭で育ち、リベラルな大学を卒業し、ワシントンやニューヨーク、ボストン、カリフォルニアなどのリベラルな地域でリベラルな人々と暮らし、リベラルなオフィスで選挙の度に民主党に投票するリベラルな同僚と仕事をしているので、彼らにとって非リベラルなトランプ支持者はまさに異物だからです。
私は2000年はゴア、2004年はケリー、2008年にはヒラリーを応援していた極左環境保護派ではありますが、テキサスに住んでいるため、隣人は皆日曜には教会に行く保守的なクリスチャン、ヴォランティア先のアニマル・シェルターでも、仕事場でもふれ合う人のほとんどが保守派で、知り合いのほぼ全員が銃を持っている、という超保守的な環境にどっぷり浸かっています。
今回の大統領選で、私の周囲の人々のほぼ半数は最初からトランプを熱狂的に支持していて、残りの半数は最初はテキサス選出の上院議員テッド・クルーズを支持していたものの、共和党候補がトランプに一本化された後はトランプを積極的に応援していました。
この本は、トランプ支持者たちと毎日接していた者の立場から、トランプが支持された理由を分かりやすく解析した手記です。
上から目線の分析本ではイマイチ分からないトランプ人気の真相が、この本を読めば手に取るように分かるはず!
トランプ支持者の素顔を知るために、さらに、リベラルなアメリカ人にも日本人にも分かりにくい保守的なアメリカを知るためにも、是非この本をお役立てください!

【目次】
第1章 共和党・オバマ政権への不満が爆発
異例づくしのトランプ出馬宣言
共和党予備選で勝てたわけ
オバマ派への怒り
オバマケアで損する人々
日本では報道されないオバマ不況
最低賃金の引き上げで庶民は困窮
化石燃料と田舎町
第2章 トランプ主義者は差別者ではない
不法移民問題
イスラム国/テロ/難民問題
オバマがアメリカを弱体化させた
オバマと兵士の冷たい関係
愛国心、国旗、国歌
オバマ政権に見放された退役軍人たち
第3章 リベラル派の田舎いじめ政策
税金問題
資産税
国税庁スキャンダル
教育問題
コモン・コアー・ステイト・スタンダーズ(共通基礎学力基準)
公立大学の学費無料化
第4章 過剰PCにNOと言えるトランプ
過剰PCへの反動
リベラル派の偽善
スカリア判事の死
世論を二分する中絶と銃問題
中絶権
銃所持権
第5章 ドナルド・トランプはなぜ大統領になれたのか?
トランプ勝利の決め手となったラスト・ベルトの人々
オバマ派メディアの不正
ウィキリークスが教えてくれた民主党とメディアの癒着
ヒラリーの敗因
トランプの魅力


西森 マリー[ニシモリ マリ?]
著・文・その他

内容説明

2016年のアメリカ大統領選は大方の予想を裏切り、ドナルド・トランプ共和党候補が勝ちを制した。政治経験のない「実業家」が全米85%から支持された鍵は、地方に住む“良識”と“常識”を兼ね備えたアメリカ市民にあった!オバマ政権に見捨てられ、メディアが黙殺したトランプ支持者の素顔―彼らは一体何を考え、どのような希望を抱きトランプに一票を投じたのか?日本人が知らないトランプ支持者の素顔、アメリカを蝕むリベラル・エリートの実態を暴く。アメリカ在住ムスリムの著者だからこそ見える、トランプ大統領誕生の秘密!

目次

第1章 共和党・オバマ政権への不満が爆発(異例づくしのトランプ出馬宣言;共和党予備選で勝てたわけ ほか)
第2章 トランプ主義者は差別者ではない(不法移民問題;イスラム国/テロ/難民問題 ほか)
第3章 リベラル派の田舎いじめ政策(税金問題;国税庁スキャンダル ほか)
第4章 過剰PCにNOと言えるトランプ(過剰PCへの反動;スカリア判事の死 ほか)
第5章 ドナルド・トランプはなぜ大統領になれたのか?(トランプ勝利の決め手となったラスト・ベルトの人々;オバマ派メディアの不正 ほか)

著者等紹介

西森マリー[ニシモリマリー]
ジャーナリスト。エジプトのカイロ大学で比較心理学を専攻。イスラム教徒。1989年から1994年までNHK教育テレビ『英会話』講師、NHK海外向け英語放送のDJ、テレビ朝日系『CNNモーニング』のキャスターなどを歴任。1998年、拠点をアメリカのテキサスに移し、ジャーナリストとして活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三城 俊一/みきしゅんいち

4
オバマやヒラリー陣営のリベラル派の矛盾と腐敗を、鋭く指摘する一冊。 多くのトランプ支持者は、イスラム教などへの差別意識もない、良識的な保守派の市民だ。だが、リベラルの政治家やメディアは、トランプ支持者を「差別主義者、低学歴、偏狭」とレッテルを張り、徹底的に叩く。都会に住むリベラルは、田舎の人に接したことがないため、違う価値観の持ち主を本気で理解できない。 マイノリティの信仰は尊重するが、キリスト教保守派に基づいた中絶反対論は無視する。こうしたリベラル派の欺瞞に、多くの良識的市民は嫌気が差していたのだ。2017/03/13

mEmO

3
数値を引き合いに出して語る部分もありますが、基本的には熱量をそのままスケッチしたような書きぶりなのがよかったと思います。主張の客観性や正否はさておき、トランプがなぜ勝てたのかという問い対して、この本で書かれたような感覚こそが答えなのだというのはけっこう説得力がある気がします。2017/05/14

入江・ろばーと

2
ポリティカル・コレクトネスの害悪っぷりがよく伝わる良書。物凄い本。2019/02/24

jin

2
何かと話題のドナルド・トランプ米大統領。学者やジャーナリストなどが書いた著書は数多存在するが、米国在住の日本人、それも歴史的に共産党の強いテキサス州という、カリフォルニアでもニューヨークでもない州の、大統領選前後の生のレポートである。これを読めば、日本でマスコミから伝わる典型的なリベラルで知識階級のアメリカ人ではなく、代々アメリカに移住してきた保守的なアメリカ人の実態を理解できるだろう。2017/03/09

さかごくるくる

1
若干煽りすぎな気もするが、トランプが勝ったアメリカの空気がなんとなく伝わって来た。2017/05/10

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