星海社新書 整形した女は幸せになっているのか

北条 かや【著】

星海社（2015/05発売）

• サイズ 新書判／ページ数 268p／高さ 18cm
• 商品コード 9784061385696
• NDC分類 595
• Cコード C0295

出版社内容情報

【美しささえ手に入れば、何もかもがうまくいく？】　　『キャバ嬢の社会学』で話題をさらった新鋭がおくる、現在女性の幸福論。顔さえ変えれば、うまくいく?
あっけらかんとした「公言」に留まらず、手術前後をブログで「実況」するモデルまで出現し、ますますカジュアルになっていく「美容整形」。ある調査によれば、18歳?39歳の日本人女性の実に11%が、整形経験者であるという。スマホで手軽に写真撮影・アップロードができ、これまで以上に「見た目」で判断される機会の増えた現代社会。時に美しさは、幸せになるための必要条件であるかのように語られる。美しく生まれた女が幸福に近いのであれば、美しさを「手に入れた」女もまたそうであると言えるのか。現代社会だからこそ出現したこのいびつな問いに、社会学の俊英が挑む。あなたのモラルは、どこまで許す?

北条 かや［ホウジョウ カヤ］
著・文・その他

内容説明

顔さえ変えれば、うまくいく？社会学の俊英が解き明かす、美と幸福のふしぎな関係。

目次

第１章　「美容整形」について、語りすぎているようで、何も語っていない私たち（ぐりとぐらの「実況」美容整形；「自分の手で、あの子みたいな理想の幅広二重を」　ほか）
第２章　それぞれの「ダウンタイム」ストーリー（整形経験者にインタビュー；ダウンタイムも冷静　ほか）
第３章　「整形したい」の底にあるモチベーションを紐解く（身体へと向かう、哲学、社会学のまなざし；「フィットネス」と「ボディコンシャス」概念が変えた、私たちの身体感覚　ほか）
第４章　うさぎさん、美容整形で「幸せ」になれますか？（中村うさぎさんに会いに行く；美意識が高い女性たちに、プチ整形は大反響　ほか）
終章　踏み越えられていく「タブー」（「美しさ」を追求するグロテスクさ；整形してフラれた女の物語　ほか）

著者等紹介

北条かや［ホウジョウカヤ］
著述家。１９８６年、石川県金沢市生まれ。同志社大学社会学部を出たのち、京都大学大学院文学研究科修士課程修了。自らキャバクラで働き、調査を行った経験をもとに２０１４年『キャバ嬢の社会学』を上梓した。複数のメディアに、社会系・経済系の記事を寄稿・提供（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[M]

整形した女性達を追い取材して幸せになったかリポートしているのかと思いきや、そういう本ではなかった。最後、中村うさぎとの偏った対談にジャックされて、著者なりの考察が読み取れずじまいだった。

2017/03/20

[阿呆った（旧・ことうら）]

タイトルにつられた本★今時の女性は、ビューティーコロシアムのような「せめて人並みになりたい」という切実な思いからではなく、現実の自分からお手軽に「理想の自分」に近づくためにプチ整形をする。★それは容姿について他人の評価を上げるためという意味もあるが、「自己満足」に近い。★だから、客観性がなくなった状態で「美」を追い求めるようになるので、極端に言うとマイケルジャクソンのような不自然で「異形」な雰囲気になっていく。勉強になりました！

2016/03/14

[GAKU]

面白くなかったので、途中から斜め読み。

2020/11/13

[yomineko＠ヴィタリにゃん]

あらためて、もう一度読んでみました。プチなり本格なり、整形が当たり前になって来そうな、、、アンチエイジングのブームによってますます整形が増えて来そうですね。いやだけど、人は見た目で判断されるんですよね、、、哀しい現実。

2019/01/27

[プル]

私は整形したいと思わない派である。これが交通事故や病気で必要となれば形成を積極的に受け入れる派である。中村うさぎさんにインタビューする前は、ほぼキャバ嬢へのインタビューである。職種が限られているので、一般的なことではない。ましてや「病んでる」所で、ねじ曲がった評価と陶酔。中村うさぎさんにしてもしかりだ。受け入れ難いが、自由にすれば？と思う。そこまで周囲はあなたに注力しない。可愛いと言っておくけれど、整形した人の顔はリアルでみるとわかりやすいので、その突出した鼻、目、おかしいよ？と、面と向かって言わない。

2019/10/18