星海社新書
キャバ嬢の社会学

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061385467
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0295

出版社内容情報

【京大×キャバ嬢】京都大学の院生がキャバクラに覆面入店し、参与観察を実施。キャバ嬢を題材にした、全く新しい社会学入門!ガリ勉京大院生、キャバクラに潜入す――
一流大学に通う筆者は、女らしさを売りにするキャバ嬢たちを“そうするしかない人たち”と哀れみ、自分とは違うと決めつけていた。しかし、ある時知人に「彼女たちもあなたも変わらない。違うと思っているなら、それはキャバ嬢を差別しているだけだ」と指摘され、愕然とする。真相を確かめるべく潜入したキャバクラは、想像以上の“魔窟”だった。女の矜持を刺激するランキング、“全て自己責任”のセクハラ対策、“素人性を売りにするお水”という矛盾。予想通りのくだらなさを感じつつ筆者は、徐々に夜の世界に“ハマる”想定外の自分に気づく……。キャバクラとは、病みとは、女とはなにか。八六年生まれの俊英が送る、“武器としての社会学”!

北条 かや[ホウジョウ カヤ]
著・文・その他

内容説明

一流大学に通う筆者は、女らしさを売りにするキャバ嬢たちを“そうするしかない人たち”と哀れみ、自分とは違うと決めつけていた。しかし、ある時知人に「彼女たちもあなたも変わらない、違うと思っているなら、それはキャバ嬢を差別しているだけだ」と指摘され、愕然とする。真相を確かめるべく潜入したキャバクラは、想像以上の“魔窟”だった。女の矜持を刺激するランキング、“全て自己責任”のセクハラ対策、“素人性を売りにするお水”という矛盾。予想通りのくだらなさを感じつつ筆者は、徐々に夜の世界に“ハマる”想定外の自分に気づく…。キャバクラとは、病みとは、女とはなにか。86年生まれの俊英が送る、“武器としての社会学”!

目次

第1章 キャバ嬢を差別していた女の自分
第2章 まずはキャバクラについて調べまくる
第3章 いざ、キャバクラへ
第4章 キャバ嬢たちの接客戦略
第5章 キャバクラ嬢の深い「病み」―「病んだっていいじゃん」
第6章 すべての女性はキャバクラ嬢になりうる

著者等紹介

北条かや[ホウジョウカヤ]
著述家。1986年、石川県金沢市生まれ。「BLOGOS」はじめ複数のメディアに、社会系・経済系の記事を寄稿する。同志社大学社会学部を出たのち、京都大学大学院文学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふ~@豆板醤

31
キャバ嬢の働く実態・意味を探るために自らキャバクラで働き現場でのインタビューなどから社会学的に考察している本。キャバ嬢のコミュ力に関する本や元キャバ嬢の自伝的本はよくあるけど、フィールドワークとして実際に現場で働くというアプローチは新しかった。詳細なフィールドノートに驚き。キャバクラのルーツは明治時代のカフェだったとは‥「「女」のコスプレをするキャバ嬢という仕事」「女らしさのパロディ」「書を捨てよ街へ出よう、いざ、キャバクラへ」2017/02/15

ワダマコト

26
週刊金融日記と合わせて読むとなかなかおもしろい。2014/03/03

小太郎

17
社会学というよりリアルなエッセイかな。実際中に現場に入らないと分からない事満載で読ませました。キャバクラにおける若い女性の売り方はとてもシビア。作者の女性としての立ち位置が問われる部分の葛藤もよく理解できました。今なにかと話題のAKB商法はまさしくキャバクラ商法そのものだと思いました。2019/01/24

17
付き合いでたまに行くキャバクラを一度も楽しいと思ったことがない自分がキャバクラを知る為に手に取った本。素人性故の疑似恋愛性が特徴というのは不思議である。キャバ嬢に気に入られるのが、金ではなく普通の恋愛スペックなら、わざわざ金を使わず普通に恋愛すれば良いのではないかと思う私はおかしいのだろうか。SNS全盛のこの時代、女性が少ない環境でも「素人」との出会いは容易である。その意味でキャバクラというものが前近代的なものとして感じる。著者の初入店の感想通り、キャバクラに行く男性は「寂しい」ということだ。2017/01/07

潮見

16
「23歳現役京大院生のアタシがなんとキャバ嬢に!」という煽り文のスタンスがすでに、著者から読者に向けて「私はキャバ嬢である/私はキャバ嬢ではない」という矛盾したメッセージを発信しているように見てとれるので、そういうバランス感覚も含めて著者はキャバ嬢だなぁって。中身のぺらぺら感は否めない上に、女らしさを売りにしない慎ましさ(≒という女らしさ)を売りにしている印象ばかり受ける。キャバ嬢に対する見下しばかりで愛がなかった。それはとてもつまらない。2014/03/23

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