• ポイントキャンペーン

星海社新書
上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 249,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061385375
  • NDC分類 723
  • Cコード C0271

出版社内容情報

上野・国立西洋美術館の「常設展」には、西洋美術の歴史が凝縮されている。コンシェルジュの解説とともに、新書で2時間で仮想体験!国立西洋美術館の「常設展」には、西洋絵画のすべてが詰まっている!
落ち着いた低い声で私をエスコートしてくれるアートコンシェルジュの彼と共に、上野の国立西洋美術館を訪れた私。じつは一年中展示されている、ここの「常設展」を観てまわれば、西洋絵画の歴史的な流れや、個々の作品の意義、そして美術の本質がひと通り理解できるようになるという。それはすごい! 期間限定の企画展に行っては、目玉となる名作を観るだけで満足し、「わかったつもり」になっていた私には、願ったりかなったりだ。いったいここで、どんなアート体験ができるのだろうか?
「さあ館内に入りましょう。めくるめく世界が広がっていますよ」

山内 宏泰[ヤマウチ ヒロヤス]
著・文・その他

内容説明

画家たちは、「絵」で何を描き出そうとしたのか?一年中展示されている「常設展」を観て理解する、西洋絵画の歴史的な流れ、個々の作品の意義、美術の本質。

目次

前庭のロダンは、彫刻の「印象派」
館内で、いちばん古い絵
「自由」を謳歌する二十世紀絵画
十九世紀と二十世紀の絵画をつなぐ「ナビ派」
後ろ向きに前へ進んだ「ラファエル前派」
眼そのものになった人の部屋
徹底して「いま、ここ」を描く
「写実」を突き詰めることこそが、新しい絵画
自分をアピールする自画像
画家の地位向上を目指した、英国美術界の重鎮
風景だけを描く
ネロとパトラッシュも憧れた、フランドルの才人
異端の「キリスト磔刑図」
ブリューゲル一族
「破調の画家」は何を描き出そうとしたか?
新しい技法がキリストの涙を生んだ

著者等紹介

山内宏泰[ヤマウチヒロヤス]
フリーランスライター。1972年愛知県生まれ。大学時代に出版社に勤務、フリーランスのライターになる。週刊誌の記者としてジャンルを問わず記事を書くかたわら、美術や写真表現についての取材も重ね、執筆するように(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

森の三時

22
上野公園にある『国立西洋美術館』の「常設展」を巡って、西洋絵画の歴史的な流れを学ぶという本です。絵の写真も少し掲載されているし平易な解説なのでわかりやすいとは思いますが、やはり先に1度、西洋美術館の絵を実際に観た方がイメージできると思います。西洋美術館の建物は「ル・コルビュジエ」の設計で、先日世界遺産登録されました。いつもは空いている常設展ですが混んでくるかもしれません。なお、解説にはありませんが、西洋美術館の絵画は主に『松方コレクション』と呼ばれるもの。展示されるまでには、ドラマがあるようです。2016/07/23

としP

13
ロダンの《地獄の門》が素晴らしい!具体的なモノを築き上げる彫刻という手段を用いて、形のない心理や感情を表現する。写実的でもないし、秩序立っているとも言えない。「剥き出しの情念」を具現化したようだ。「憂の国に行かんとするものはわれを潜れ われを過ぎんとするものは一切の望みを捨てよ」(神曲より)2018/07/03

あかくま

12
漠然とした「西洋美術史」ではなく、上野の国立西洋美術館の常設展という具体的な作品群に沿っているので、具体的で解りやすい。何といっても、海外とは違いその気になればすぐに実物を見に行ける作品について、美術史上の意味や位置が解説してあるのが嬉しい。ただ、歴史の記述(美術史ではなく)には誤りもあるので、要注意・・。2014/03/18

パブロ

9
常設展って面白い。東京国立博物館は国宝がゴロゴロ飾ってあるし、東京国立近代美術館なんかは明治から現代の傑作(藤田嗣治などの戦争画も!)が所狭しと置いてある。しかも一定の期間で架け替えもしているし。美術館は特別展だけじゃないっ! ってなわけで、この本は「国立西洋美術館の常設展で、西洋絵画の歴史を学び直そう」という企画。う〜ん、クサい、スノッブ臭いぞ文章が…。でも、それ以外はいたってマトモ。14〜20世紀の西洋絵画の知識を得るにはとってもやさしい解説本。それにしても国立西洋美術館っていいもの置いてあるよな〜。2015/07/14

鳩羽

6
思いがけず時間の取れた午前中、「わたし」は前から行きたいと思っていた美術館に出かける。アート・コンシェルジュに案内されて訪れたのは国立西洋美術館。その常設展示を順路とは反対に、現代から時代をさかのぼるかのようにして、絵画史をたどっていく。「わたし」と一緒に美術館を巡っているようなアングルの写真が楽しく、不思議なコンシェルジュとの会話も、なんだな自分の内なる声との対話のようで面白い。芸術に対して、難しい、綺麗という以外の感想を引き出してくれる。2014/01/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6809863
  • ご注意事項