講談社文庫<br> 青眉抄

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講談社文庫
青眉抄

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  • サイズ 文庫判/ページ数 126p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061383098
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0171

感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

100
凛とした美しさを湛えた女性を描き続けた上村松園の随筆集。冒頭に上村松園の絵の口絵がいくつかあり、じっくり眺めてから本文を読むと、味わいが深くなる。絵のように澄み切って端正な文章で、美しい日本語を読む喜びに浸ることができた。結婚後の青眉に女性を美しさを感じることを書いた「眉の記」に松園の感性が凝縮されている。能に影響を受けて作品を描いたことがあったそうで、その点が興味深い。例えば「砧」のような女性の激しい情念が表現された謡曲の内容を昇華して、端麗で透明感のある絵を作り上げるところが、この画家の真骨頂だろう。2017/10/29

浮舟りつ

2
日本女性古来の伝統の大切さ。眉、髪、着付け。年齢、素性。それぞれの役割を誇りとし装ってきた日本女性。未婚も既婚も、老いも若きも、後ろから見たらみんなおんなじ。今の日本女性の姿を見て、松園さんはどんなに長き悲しむことやら。 女流日本画家としての自負が時々鼻に付く部分もあるけれど、松園さんのおっしゃることなら、已むなしか?2014/04/12

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