出版社内容情報
【内容紹介】
まっ白な雪にとざされて、長い冬眠に入る前のムーミン谷の11月……人恋しくてムーミン家に集まってきたフィリフヨンカ、ホムサ、ヘムレン、スナフキンたち。ところが、心をなごませてくれるはずのムーミン1家は旅に出ていて……。ヤンソンが読書に贈るファンタジックで魅力的なムーミン童話の最終巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
54
シリーズ必読の一冊なんだよな、これが。表紙の絵を見て受ける印象そのままのストーリー。2013/11/23
ともとも
28
いろいろな登場人物が、自分のペースを保ちながらも ムーミン谷という舞台で、お互いを思いやりながらも不器用で 一生懸命に生きている。 適度なスピードや温度感が、ゆったりとした感覚、どこか奥深く、 さらには温もりをも感じさせながらも、冒険心をかきたてたり・・・ 人にとって大切な何かを痛感しながらも、どこか癒されてしまう1冊でした。 2016/10/23
にゃんころ
24
決して楽しい話では無いんですが、なぜかふと読み返したくなる1冊です。中盤くらいまではみんな自分勝手に思い悩んでばっかりで、読んでいても愉快では無いです。でも、学生の頃に読んだ時より、何か感じる事が多い気がします。個人的にはフィリフヨンカの話が好き。あと、影絵とラストかな。この作品のヘムレンさんは、自分の周囲にも同じような人がいるので、なんか好きになれない(^^;2011/05/18
日々珠
18
思えば初めて読んだ、高校時代には十分の一くらいしか分かってなかったな。そして今回も三割くらいか。暗闇に立ち尽くすフィリフヨンカに文学を感じる。2014/12/05
翡翠
15
3読目。毎年11月の恒例読書。誰もが、自分がせずにはいられないことをして生きれば、心に他のことが入り込む隙間もなくて、満たされてイキイキできるのかな。ムーミン達は出てこないけれど、ムーミンやムーミンパパ、ムーミンママがどんなに素敵か読む度に恋しくなる。2021/11/28