講談社文庫<br> O嬢の物語

講談社文庫
O嬢の物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 306p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061330627
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mimi

2
ずっと読まなければならないと思っていた本。やっと読めた。本当は澁澤龍彦の訳を読みたかったのだけれども、澁澤版は時節柄削られた部分があるというので完訳というこちらを選択。ポルノ小説か、恋愛小説かと聞かれれば私は恋愛小説と答える。ハードな性描写は多いけれど品格を失っていないのでちゃんと恋愛小説として読める。愛情の為に辱めと痛みに耐えて昇華されていく魂と、快感を覚える肉体。それは純粋な愛情からなのか、欲望なのか。O嬢の心理がわからなくもなく理解できてしまいそうな自分が少し怖い。2018/05/09

Schwarzeon BLACKY

0
1人の女性が快楽に溺れる人形に堕ちる物語。性的関係にフォーカスを置いているものの主従関係に自己の存在価値を置く人々の心理を書いた小説な気がします。つまり積極的に支配し隷属する人たちの心理描写を知りたければ少々刺激は強いですが読むに値する本だと思います。奴隷化する嬉しさは、なるほど苦難に耐える自分に抱く優越感ですか… ただこういう女性がいるのは事実ですが、この本を読んで女性心理が知れるとは間違っても思わないほうが身のためでしょう。2017/05/13

ゆう

0
女性が対等な立場ではないという時代背景を考慮して読まなければならない部分に読むしんどさ有り。 O嬢の思考にはどうしても共感出来ないが、ところどころ伺える「貴方色に染まる私好き🤍」みたいなのがO嬢自身のナルシズムを感じたかなぁ...。 まぁその思いがあるから、あんな凌辱にも耐えたのかもしれないが。 毎回毎回スカートの裾たくし上げたり、尻を広げたり忙しいな!とツッコミながら読まないと官能描写が少々辛かった。 でもO嬢の被虐心理描写にほんの少し興奮のイメージを重ねた辺りが....いや私そんな趣味ないわ無理。2023/08/11

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