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内容説明
16歳のとき、少年アインシュタインは考えた。「もし光の速度で光を追いかけたら、光は止まって見えるはずだが、実験でも理論でもそうなっていない。それはなぜか?」と。この光速度への疑問が、古典物理学の常識をくつがえす相対性理論誕生の下敷きになったという。極微の世界をさぐる量子力学も光の研究がきっかけであった。とすると、光は、小は素粒子の世界から大は宇宙創成までをつらぬく現代物理学の軸である。では、人間は光によって自然の謎をどこまで読みとったのか、そして光速度が違っていたら、宇宙は存在しただろうか?
目次
1章 初めに光ありき
2章 近代科学は光の研究と共に
3章 古典物理学と光の正体
4章 相対性理論と光の速度
5章 量子力学と光
6章 反物質の世界と光のかけ橋
7章 光は力の担い手
8章 光のものさし、光の時計
9章 エピローグ―もしも光速の値が違っていたら