出版社内容情報
四季ねこ えほん 秋
とうめいな“秋風えのぐ”をひとぬりすれば……!
公園で出会った黒猫は、ふしぎな絵の道具をつかって、思いがけない風景を描きだしたのです。
ふしぎな猫と少女の出会いを描いた、心あたたまる物語。
※読み聞かせ 5歳から
ひとり読み 7歳から
かんの ゆうこ[カンノ ユウコ]
著・文・その他
たなか 鮎子[タナカ アユコ]
著・文・その他
内容説明
公園で出会った黒猫は、ふしぎな絵の道具をつかって、思いがけない風景を描きだしたのです。
著者等紹介
かんのゆうこ[カンノユウコ]
1968年、東京都生まれ。東京女学館短期大学文科卒業
たなか鮎子[タナカアユコ]
1972年、福岡県生まれ。宮城県に育つ。福島大学経済学部卒業。デザイン会社勤務を経て、絵本作家、銅版画家として個展を中心に活動。2000年、ボローニャ国際児童図書展の絵本原画展入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
96
このシリーズでは「あきねこ」が一番色彩豊かで、楽しい内容を持っていると思う。主人公のかのちゃんはかわいいし、ベレー帽を小粋にかぶったあきねこは微笑ましい。あきねこの魔法の筆で、読者は秋の美しい自然の中に連れて行かれる。結末はちょっとさびしいが、秋の物悲しい雰囲気がよく出ていると思った。本の中から金木犀が薫ってくるような、最後のページの色使いは本当に素晴らしい。秋になったら、またぜひ読もう!2016/12/07
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
95
涼しくなるのを待って手に取った『四季ねこ』シリーズ【秋】篇。あきねこはベレー帽をかぶった芸術家。透明な魔法の絵の具で絵を描くと、風景を秋色に変えるのです。紅・橙・黄色、そして薄紅色のコスモス。いつの間にかきんもくせいの薫りが漂ってきて、気がつくと秋の風景が……。ちょっと不思議なラストシーン。季節ごとに絵の作家さんが変わるこのシリーズ。切ないふゆねこ、元気なはるねこ、懐かしくてファンタジックななつねこ兄妹。そして、あきねこは幻想的な雰囲気をまとったダンディだったのでした。2015/08/26
おくちゃん🌸柳緑花紅
84
「ふゆねこ」から始まり春、夏そしてとうとう四季ねこシリーズの最後「あきねこ」あきねこさんは、あきかぜえのぐを使って画用紙に絵を描きます。コスモス畑♪薄紅色や桃色。すすきのはら♪金色の海。見知らぬ山の中♪赤や黄色に染まった木の葉。絵本の中の、かのちゃんと同じように胸が透き通るような気持ちになる絵本。北海道の秋が始まりかけている。きっとあきねこさんが今年もあきかぜえのぐを使って描き始めたのかも知れませんね♪2015/09/06
mincharos
56
これもシリーズものなのかぁ~。はるなつあきふゆ、全部その季節に読みたいなー。ってもう秋よりも冬になっちゃってるけど、、、絵がとても色彩豊かで温かくて素晴らしかった。ページをめくるごとに色んな「秋」を感じられて、ほんとに読んでてワクワク!あきかぜえのぐ、いいなぁ。ガラスだまのようにすきとおったえのぐ。見てみたい!さて次は「ふゆねこ」読みますか!!2017/11/29
瑪瑙(サードニックス)
56
『ふゆねこ』から季節ごとに読み始めたこのシリーズ。この『あきねこ』で一周しました。このお話もやっぱりステキなお話でした。透明の絵具で描かれる絵は全て秋の絵。秋の美しいコスモス畑やススキ野原や山々の景色。そしていつもの公園。猫と子供達との関係がどの絵本も良かったです。2016/10/02