出版社内容情報
「先生、さようなら」にぎやかに子どもたちが帰り、最後の先生が鍵をしめて帰ってしまうと、幼稚園の庭は、だれもいなくなって、さびしくなった……いえ、そうではないようです。
夜の園庭には、びっくりするほど、いろいろな生きものたちがいるのです。ほら、水銀灯にあつまる蛾やカナブン、それを狙うコウモリたち。壁にはヤモリが、見れば見るほど生きものたちがかくれています。
途中、雨がふりはじめ、雷がなり、夜が更けて、また月がでてきます。それぞれの見開きには、なにかの生きものがかくれていて、静かなドラマをくりひろげます。
【読みきかせ:4歳から ひとり読み:5歳から】
・文/佐々木洋さんからのメッセージ
『よるの えんてい』に書かせていただいたことは、あちこちでふつうに起きていることがほとんどです。ぜひご自身のお子さんの通っている幼稚園や保育園などを舞台と考え、この本を読んであげたり、読ませてあげて下さい。子どもたちは、夜という言葉を耳にしただけで、胸をときめかすものです。しかも、毎日のように自分が通っている場所で起きているかもしれないことです。 きっと、目を輝かせ、身をのりだして、この作品を楽しんでくれることでしょう。
・絵/上條滝子さんからのメッセージ
この絵本には、ダンゴムシからタヌキの親子まで、ずいぶんいろいろな生き物が登場する。いちばんの変わり者は、ミスジコウガイビルだろう。だからといって特別な役割りを振られている訳ではない。画面にいちばん大きく描いたタヌキも、登場数最多のネコ君も、小さなダンゴムシと同等の扱いだが、いろいろな生き物がごく自然な姿で登場するよう、それぞれの画面作りにはずいぶん苦心した。けれど、いつも問題になったのは、「これは園庭のどこ?」だった。そう、園庭は、今や都会ではなおさら、小さな生き物たちや子どもたちにとっての、いわばサンクチュアリなのだ。主役は、この本を手に取って想像力をふくらませて楽しんでいる子どもたちであるようにと願っている。
佐々木 洋[ササキ ヒロシ]
著・文・その他
上條 滝子[カミジョウ タキコ]
著・文・その他
内容説明
みんなが、すやすや眠るころ、そこはいきものたちのワンダーランド!NHK教育テレビ『モリゾー・キッコロ森へいこうよ!』でもおなじみのプロ・ナチュラリスト佐々木洋さんの「いきもの探検」絵本。3歳から。
著者等紹介
佐々木洋[ササキヒロシ]
プロ・ナチュラリスト(プロの自然案内人)。テレビ、ラジオに出演して、自然解説、環境教育に活躍中。また幼稚園や保育園での自然観察会も数多く行っている
上條滝子[カミジョウタキコ]
東京生まれ。イラストレーター。雑誌や童話の挿絵、絵本画家として活躍するかたわら、幼稚園での絵画教室で長く子どもたちと関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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