内容説明
「あなたのために、少しのあいだだけ春を呼んであげましょう。」ふぶきの夜、森のおくで少女がであった奇跡。『森は生きている』の名でも知られるスラブ民話をもとにした、少女と12の月の精霊たちの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
25
かんのさん追っかけ中。あれ、何だか既視感があるぞ。昔観たお芝居に似ている。あらすじを確認したら、「『森は生きている』の名でも知られるスラブ民話をもとにした、少女と12の月の精霊たちの物語」とあり、納得。優しく、思いやりの深い少女が、いじめられても、へこたれず、最後は幸せになって、ホッとする。たなか鮎子さんの絵がとても美しい。2020/08/24
りるふぃー
11
たなか鮎子さんの挿し絵が大好き。『マルーシカは、たくさんの金貨などいりませんでした。みのりゆたかな森が、生きるためのすべてのものを、いつでもあたえてくれたからです』が響いた。2022/06/19
十六夜(いざよい)
11
さらさらっと書かれてはいるが、内容的にはなかなか暗い話じゃないか。なんとなくシンデレラを思い出した人はきっと多いはす。結局は、いじめられても泣き言を言わなかったマルーシカの一人勝ちな終わり方。しかしなぜそれほど自分の娘を邪険に思うのだろう?2021/01/23
千尋
11
古くから伝わるスラブ民話をもとにした絵本*マルーシカは心優しい女の子でしたが、意地悪な継母と姉にいじめられてばかりです。ある冬の日、王女様が病気になりマツユキソウの花を持ってきて欲しいと王様がお触を出します・・それを知った継母と姉はマルーシカにマツユキソウの花を取ってくるように言い、彼女を追い出します。寒い12月なので3月に咲くマツユキソウの花はどこにも咲いておりません・・そんな時、マルーシカは森で12の月の精たちに出会います**12月に読みたいおはなしのひとつです**2011/12/05
Cinejazz
9
〝昔ある処に、<マル-シカ>という気立ての優しい娘がいました。マル-シカは、継母とその連れ子の姉から虐められる毎日を耐え忍びながら生きていました...。ある冬のこと、“お城の王女様が所望する、春に咲くマツユキソウの花を届けた者には、褒美の金貨が与えられる” と知った継母は、マル-シカを吹雪の森へと追い立てるのでした・・・〟森の奥深くで、少女が出会った<12の月の精霊たち>のスラブ民話をもとにした奇跡の感動物語・・・「あなたのために、少しの間だけ春を呼んであげましょう」2024/10/18