内容説明
峠の上の大きな木。そこにはももんがーと鳥といっぴきのきつねがすんでいました。
著者等紹介
岸田衿子[キシダエリコ]
詩人。東京芸術大学卒業。絵本『かばくん』(福音館書店)でサンケイ児童出版文化賞受賞。『かえってきたきつね』で第21回サンケイ児童出版文化賞大賞を受賞
中谷千代子[ナカタニチヨコ]
絵本画家。東京芸術大学卒業。『かばくん』(福音館書店)でサンケイ児童出版文化賞受賞、『スガンさんのやぎ』(偕成社)でシカゴトリビューン児童書スプリングフェスティバル優秀賞受賞、『まちのねずみといなかのねずみ』(講談社)で講談社出版文化賞絵本賞受賞など受賞歴多数。『かえってきたきつね』で第21回サンケイ児童出版文化賞大賞を受賞。1981年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kikuyo
18
七曲りの峠のてっぺんにある木には、モモンガー、鳥、そしてキツネが住んでいました。ある日キツネは人間に捕まって…。色鉛筆の線や色あいが優しくて、親しみがあります。気にかける動物達のさりげないあたたかさが感じらて良い読後感です。2019/06/30
いろ
15
小3国語の詩で紹介されていた岸田衿子さんの絵本を…と1冊。同じ木に住むモモンガ―と小鳥達と狐は,干渉しないけどお互いを思い感じて過ごす。ある日狐が人間に捕らわれたみたい!…というお話。助け出すのに直接尽力とかはなく,淡々と展開するけど,静かに漂う思いやり,そこにいるだけで心地いい存在,という空気感に触れ,柔らかい気持ちになれる。優しい雰囲気の物語に,中谷 千代子さんの色鉛筆のような画風がしっくりと寄り沿う。小屋や敷地の土の下にコンクリートが敷いてなくてよかったね~w2016/10/24
みさどん
11
色鉛筆かコンテか、優しい色合いの絵が素敵。一本の木に住むいろいろな動物が、根元に住む心優しいキツネのことを心配する話。とんでもないことは起きなくて、人間に捕まって飼われることになったキツネをただただ心配するみんなという、ほのぼのした日本的な話。単純に、木のねぐらに帰ってこれたという話だけれど、妙にいい。2017/05/03
いっちゃん
9
読めば読むほど好きになりそうなお話。狐ってこんなに賢いの?穴掘って?…確かに木のおうちは、居心地よさそう。2014/12/25
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
5
キツネは食べるために家畜を襲うし、人間は家畜を守るためにキツネを捕まえるけれど、動物たちの目線で描かれると人間は悪者になってしまいます(;'∀') 峠のてっぺんにある木に、モモンガー、トリたち、キツネが一緒に住んでいて、お互いを争うことなく住んでいることを守ってあげたくなりました。2019/07/14
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