出版社内容情報
おじいちゃん、一緒に、暮らしたいのに! ぼくが見たおじいちゃんの住む町の温もり。隣町で独り暮らすおじいちゃんを訪れたぼくは、いろいろな人に出会います。第13回絵本にっぽん賞受賞受賞。
内容説明
となりまちで、ひとりぐらしのぼくのおじいちゃん。ひとりぼっちでさびしくないのかな?どうしてぼくたちのところにきて、いっしょにくらさないんだろう。おじいちゃんのまちには、なにかひみつがあるのかな?第13回絵本にっぽん賞受賞。よみきかせは4さいから、ひとりよみは小学校低学年から。
著者等紹介
野村たかあき[ノムラタカアキ]
1949年、群馬県前橋市生まれ。1964年から木彫りの創作をはじめ、木彫り工房「でくの房」を主宰。1983年に『ばあちゃんのえんがわ』(講談社)で、講談社絵本新人賞を受賞。『おじいちゃんのまち』(講談社)で、第13回絵本にっぽん賞を受賞、第19回よい絵本にも選定される。また、鬼をテーマにした版画、木彫り人形の展覧会も行っている。群馬県前橋市在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
57
おばあちゃんに先立たれ、一人暮らしになったおじいちゃん。僕の家族と一緒に暮らそうと言っても頷かないおじいちゃん。おじいちゃんと一緒に銭湯に行ったら、途中の商店街でも銭湯でもおじいちゃんの知り合いがたくさんいて、声をかけてくれる。おじいちゃんは一人ぼっちじゃないんだ。おじいちゃんは元気でいる限りこの町で暮らすのが幸せだと思う。2015/07/31
gtn
17
一人暮らしのおじいちゃんの周りには、魚屋さんや、八百屋さん、お風呂屋さん等、おじいちゃんと懇意な人がいる。そのコミュニティにおじいちゃんは満足している。家族が同居を勧めるのはありがたいが、それを拒否しているのは、今の幸福感以上のものが得られないことが、本能的に分かっているから。2025/02/03
ヒラP@ehon.gohon
15
年老いた親のひとり暮らしを考える絵本です。 昨年、90歳を超えて二人で暮らしていた両親の内、父が亡くなり母がひとり暮らし状態になりました。 改めてこの絵本を読んで、高齢者のひとり暮らしのことを考えました。 住居の環境、社会の環境、そして身体の状態がしっかりとかみ合っていなければ、ひとり暮らしは厳しいのでしょうね。 この絵本のおじいちゃんは、まだまだ自律した生活ができるようです。 近所のおつき合いもとても良いようです。 銭湯でのコミュニケーションも、生活の張り合いになっているようです。 2023/10/29
遠い日
14
おばあちゃんに先立たれて1年。いっしょに暮らそうというぼくの家族のことばに、頷かないおじいちゃんの気持ちは……。いっしょに銭湯に行き、町を歩くうちにわかってきた、おじいちゃんの暮らしと町の人々との関係。決してひとりぼっちで生活しているわけじゃないおじいちゃん。みんな顔見知り、みんな思い合う町のあたたかさが、じんじん伝わってくる。2015/03/22
ヒラP@ehon.gohon
9
【再読】大人のための絵本2023/11/16