出版社内容情報
高原の風に吹かれ、少年は夢をみます! 熱望されてひさしい名作絵本が、ようやく『ベストセレクション』の1冊に! すがすがしい自然を《電車》で走る少年の夢! 講談社出版文化賞絵本賞受賞作品! 幼児から
内容説明
めをとじて、かぜのおとをきこう…。少年は、風の電車で草原を自由に行き来する。第14回(’83年)講談社出版文化賞絵本賞受賞作。
著者等紹介
谷内こうた[タニウチコウタ]
1947年、神奈川県生まれ。1969年、『おじいさんのばいおりん』を出版。1971年、『なつのあさ』でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞。以後、BIB金のりんご賞など数多く受賞。フランス在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
120
家事の合間のひとときに、ふっと静かな時間。風の電車が通り抜け、空想の世界へ連れていってくれました。緑も目に優しい。日常の慌ただしさを忘れさせてくれる穏やかな一冊でした。2021/07/22
はる
65
癒されます。目を閉じて、かぜのおとを聞こう。すると、遠くからかぜのでんしゃが……。優しい夢のような世界。谷内こうたさんの温かな絵がとてもいい。爽やかな風を感じます。谷内こうたさんの絵本は初めて読みましたが、他の作品もどんどん読んでみたくなりました。2023/04/25
おはなし会 芽ぶっく
18
電車に乗り、高原の風に吹かれ、少年と一緒に体験できる絵本。もともとは言葉だけだったそうですが、絵での表現を加え絵本になったそうです。大人でも同じ体験ができる絵本。【第14回 講談社絵本賞】2021/08/22
遠い日
9
「風の電車」とは、それだけで詩の世界にいざなわれるようなタイトル。極限までことばを削った絵本で、いかにも谷内こうたさんらしいと感じていたら、作者のことばでもともと絵本として描いたものではなかったそうだ。それでもじゅうぶん、風に乗って草原を飛ぶ感覚は味わえるし、むしろ絵本という枠を超えて楽しめる。高みへと向かう静かな興奮が楽しい。2017/10/15
みのさん
5
【1歳10ヶ月】ソコソコ平和で単調で、息が詰まる日常。そこから1人抜け出して息抜き。その時の清々しさと寂しさってこんなふうだなあ。1歳児にはまだだいぶ早いぜフフンと思ったが、子供から読み聞かせ要求。読み聞かせするほど文もないので、一緒に絵を堪能。雲と空の果てを走る電車、トンネルを抜けた先の月夜。が。ああ、待って!もっとじっくり味わって!という間も無くガンガンめくる。ああ、やっぱりまだ早い。文字が読めるようになってからでないと、この絵本の静けさが伝わらない気がする。でも、今日の子供の夢に出てくるといいなあ。2019/01/20