出版社内容情報
絵本の新しい世界を拓く新人の第1作品! トカゲがひとりぼっちですむ島に、ある日、重油にまみれたウミスズメが打ち上げられました。まだ息のあるウミスズメを、トカゲはなんとか助けようとしますが…… 幼児から
内容説明
第19回講談社絵本新人賞受賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
わむう
20
島に一人で暮らすトカゲの楽しみは毎年やってくる渡り鳥を見ること。しかし海にはたくさんの重油が流れ、そのせいで死んでしまったたくさんの鳥たちの姿が。その中でたった一匹生き残った雛鳥を見つけたトカゲは必死になって看病をします。そのおかげで元気になった雛鳥は、ずっとトカゲと一緒に暮らすことを望みますがトカゲは自分の住むべき場所と仲間のところに帰るように説き伏せます。環境を巣立ちを描いた物語。2019/09/28
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
15
離小島に1人住む年寄りトカゲ。年に一度、海鳥たちがやってくるのが唯一の楽しみ。船から漏れた油に絡め取られ身動きできなくなっていた子どものウミスズメを助ける。トカゲを慕い、島にずっといたいというウミスズメの子に「また帰っておいで」と言葉をかけ旅立ちを促す。島にただ1人というトカゲの姿の寂寞を思うと、灰色の空に押しつぶされそうに感じた。スズメが戻ってくるところで終と思いきや、待ち侘びるものの姿が現れるのは後の方がいいこということか。実際のムカシトカゲは絶滅の危機に瀕しているとのこと。本来はトカゲにも仲間がい↓2025/01/14
Cinejazz
10
〝ある島に、年取ったトカゲが、たった独りで住んでいました。トカゲは、海鳥たちが毎年この島にやって来るのを、とても楽しみにしていました。鳥たちは、ここで卵を産み、雛を育てるのです。ある日の朝、海辺に茶色の油とたくさんの海鳥が打ち上げられていました。トカゲは信じられない思いで、波打ち際を歩いていると、一羽のウミスズメが、息も絶え絶えで震えているのに気が付きました「まだ生きている! 何とかしないと」 トカゲは、ウミスズメの子を咥えると、大急ぎで自分の巣穴へつれて帰りました・・・〟年老いたトカゲの愛情物語です。2024/08/24
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
覚書 『司書と先生がつくる学校図書館』より3年生向け。2021/03/28
printemps
2
おじいさんトカゲと子どものウミスズメのおはなし。美しい絵とジンとくる物語り。人間だけではない、自然界の生き物にも優しい住みやすい環境を守らないと。お話しの文字が絵の色で見にくいページがあるので、書体・大きさとか、少し工夫があればなと思いました。2023/06/24
-
- 洋書
- 13 Dates