内容説明
鉄くずの山に集められた、鉄たちがはじめたじまん話。ちっぽけな話、気のなが~い話、勇ましい話…。「絵本作家」クマさんの久々の絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
13
“鉄のゲージツ家クマさん”の、鉄への愛がいっぱいの絵本。鉄を愛おしく見つめる視線が感じられる。溶かされ、繰り返し使われる鉄の姿を描く。クマさんの目には、鉄は自由に形作られるものとして写っているのだろう。どんなものにも役割や寿命というものがあるが、鉄は新しい命を吹き込まれながら、何度でも生き返るところに魅力がある。2015/07/26
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
『かがくする心の絵本100』 https://bookmeter.com/books/349515 で知った本。 著者の篠原勝之さんは「鉄のゲージツ家」と呼ばれている方。鉄が溶かされていく時間、さびていく時間など時間をベースに、鉄という存在感を感じます。私たちにとっては物でしかないモノも、存在の意味は人間の尺度で考えることでしか考えていないんですね。2021/04/30
海(カイ)
8
【井上陽水推薦!!】となっていたので、神保町古本まつりで購入! 鉄をこういう見方、したことなかったな。 鉄って溶かされて、くり返し使われるんだね。2013/11/02
ラグエル
6
おおっゲージツ家の本じゃないか。なんてもの発掘してくるんだウチの息子君は。しっぶー。2014/01/24
kr
0
製鉄の町・室蘭出身の「鉄のゲージツ家クマさん」の絵本。 クズ鉄置き場に集められた鉄たちの自慢話。 確かに、鉄に対する愛が感じられる作品だ2006/01/10