出版社内容情報
【内容紹介】
祇園に生きる女たちの情と恋を経糸に、京都の四季の移ろう美しさを緯糸にして華やかな、まんだらに織りあげた名作。お茶屋はんて、何するとこですか。お茶の葉を売ってはるんですかと訊ねた14の歳、祇園に奉公した芙佐は既にお茶屋「竹乃家」の女将。彼女を中心に芸妓、舞妓、女性実業家らの交わりを刻む。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ringoringo
3
お茶屋の女将さんや舞妓さん、芸妓さんなど、"女"を売り物にしている人たちの恋愛話は、どの人物も可愛らしく一生懸命で好感が持てた。その一方で、女社長さんや独身で女一人で仕事をしている女の人たちの恋愛話も展開されるけれども、芸妓さんたちの一途さに比べると、どうしても計算高さのようなものが感じられてしまった。2014/05/22
kokekko
1
「瀬戸内寂聴の源氏物語」という触れ込みでよんでみる。はんなりした祇園言葉がとても音声的で、耳に心地よい文章。山や谷があるのかないのかよく分からないが読ませる力があるのも、なるほど古典文学的におもしろい。さらさらと続く。下巻も読む。2012/06/17
りりこ◎へっぽこ
1
寂聴さんが身銭を切ってお茶屋遊びをして書いた本だというので、興味が湧いた。物語の先が気になる。2011/07/26
hasemari
0
京都を知っている人には良いかも。あまり、京都に関心がない私には、とにかく、長かった。2016/09/30
HO-ko
0
細雪を思い出します。2012/08/22