講談社文庫<br> 阿片戦争 〈中〉 風雷編

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講談社文庫
阿片戦争 〈中〉 風雷編

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  • サイズ 文庫判/ページ数 627p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061311893
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

【内容紹介】
阿片鬼と化す人々に亡国の明日をみた林則徐の阿片厳禁論は、動揺する道光帝の心を掴む。一地方官吏から欽差大臣へ、積弊根絶に英国と対決すべく広東に乗りこむ彼の周囲に内外の敵。民族の誇りと将来のために“みごとに戦う”――武力行使に移る英国艦隊の面前で、その威力を知りつつ林は阿片を焼き捨てる。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

活字の旅遊人

44
阿片を没収して、捨てる。そこから、清とイギリスとの戦争に発展。イギリスのやり方はかなり狡猾で作為的なのだが、迎え撃つ清も大概だよな。林則徐が全面的に正しいということはないのだが、その清廉潔白さが清ではかなり貴重だというのが、つらいところ。イギリスになめられるのもしかたない。その後の日本とよく比較される訳だが、現代の我々と比べるという読み方がいいんだろうな。内向きの面子を重視し過ぎて、相手を正確に認識できないまま対処してしまう。その結果ボロボロにされてしまう。ほら、何だか最近もよく見聞きする話になってきた。2022/05/08

TheWho

12
中巻に入り時の皇帝道光帝に信任された林則徐が、欽差大臣に任命され防備の強化、阿片禁輸を求め英国領事館の封鎖と阿片強出、焼却、英国人の退去を強行する。それをキッカケに英国の報復として九竜の砲火、川鼻の海戦に及んで清国船団を壊滅させ戰爭が勃発する。しかし林則徐が罷免され後任の琦善は、防備を解き追従外交とも言える和平工作を英国に逆手に取られ沙角要塞は陥落し苦境に陥る迄が語られている。いよいよ次巻の最終巻で阿片戰爭の全容がどの様に描かれるか楽しみです。2015/11/06

莉玖

8
中巻読了。学生時の授業以上の知識は無く... 林則徐が罷免されていたのは驚きでした。後半からは不穏な展開。引き続き下巻へ!2019/03/27

ジャンズ

5
林則除の精錬潔癖さは広州の人々もとより敵対国のイギリスにさえ敵意を抱かせなかった。彼の清を阿片から救うための熱意に心を打たれた。清英の紛争は阿片がきっかけだが、清の中華思想の傲慢さと英の進歩的な自由精神とがぶつかったという側面もあったと知った。また英も清も情報が自分たちに都合よく加工されて中央に報告されていた。戦争というものはどの時代もそうである。過去から学ぶことなく今もロシアVSウクライナ....2022/06/01

がんぞ

5
道光帝の信頼篤い欽差大臣林則徐は、阿片厳禁は「元を断たなきゃダメ」英国商人に“阿片を売買した場合、死刑”の誓約書を求めた。米国商人は応じても良かったが…英国総督エリオットは「応じることを禁じる」断行すれば貿易を求めるだろうと思い上がり/エリオットが戻ったのを見澄まして商館包囲(兵糧攻め)。ついに提出した阿片も「もっとあるだろう」、売却するかとの期待も虚しく“公開焼却”痩せ細った老人が「ああ!一片でもくれないか」/英語を学ばない清外交官/大英帝国の海軍に対し勝ち目がないことはわかっていたが、不義は糺さないと2019/10/23

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