出版社内容情報
【内容紹介】
仙台へ旅立った筈の姉が、意外や浜松のバス事故で急死!身分証明書が不明のため知らせが遅れ、笠原祥子は事故現場へとんだが手がかりは無い。新聞社へ勤めた彼女は、姉の交友関係の男たちを追求中同僚の婦人記者と、事件の鍵を握る女性の相次ぐ殺人事件に――。マスコミに潜む人間悪を抉る推理の傑作。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
77
突然の姉の死に疑問を感じた妹祥子の犯人探し。どう考えても見捨てられたとしか思えない姉の死に義憤を感じるのは妹として当然のことだろうが、思ったら動かずには済まない彼女が動くことで、次々と新たな殺人事件が起こる。彼女の行動はもちろん正しいのだが、彼女のやみくもな行動や自信、話の展開など、あまりにも定番的すぎて退屈。2019/08/10
YUUUUMI
18
祥子の姉は何故、東北に行かずに浜松に行っていたのか?姉の死の手がかりがなく、一つの疑問から沸き上がる謎だらけの展開に引き込まれた。主人公が姉の足跡をたどり、警察顔負けの捜査に乗り出していくところが物語の主軸となっている作者の作風は、主人公と共に謎を追い、真実を少しずつ明らかにしていくところがとても面白い。そして、主人公の訪れる全国各地の描写も丁寧で、旅をしている気分を味わえるのも良いし、真実が近づいたかと思えばなかなかたどり着けないもどかしさが絶妙でとても面白かった。良質な推理小説だった。2023/02/01
きのこ
18
久々の清張さん。人を掘り下げリアリティを追求するお手前はさすがです。どんでん返しがあるのかと思った(´`:)2017/03/02
本木英朗
15
日本の社会派ミステリ作家のひとりである、松本清張の長編のひとつである。もちろん俺は今回が初めてだ。仙台へ旅立った姉が、意外や浜松のバス事故で急死!という話なのだが……ちょっと俺的には分かりませんとしか言えないかなあ、トホホ……。とりあえず以上です。2025/09/14
すたこ
14
★★★★馴染みのない時代を感じさせる言葉遣いや表現に少し戸惑ったが、丁寧な推理や描写はさすがだった。飲酒運転が普通だった時代、今考えるととんでもない(笑)病院の霊安室を屍室と書いていたのにはびっくりした。ラストの一文が洒落てて良かった。字が小さめで長かったので読み終えるのに苦労はしたけど面白かった。 2025/10/30
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