出版社内容情報
【内容紹介】
多年栄耀の地を灰燼と化し西国へ落ちる平氏。頼朝の旗挙げ等東国は源氏の白旗にどよめく。幾多の果敢な源平合戦の場が展開。遂にまだ春浅き西海に落日の如く、一族の運命を荷って滅びゆく弱き人間存在の姿――。短調の調べに捉えられた慟哭の一大叙事詩。巻7より諸行無常の縮図たる灌頂巻まで収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
43
別の本を参考にして、レポートを作成しようと思う。古文くらい読めるようにしておかないと、後々学習に差し支えるなぁ・・・。2016/06/17
美東
4
源平合戦シリーズ https://www.youtube.com/playlist?list=PLCrJrkbUsf5SYG6DWXEft5ADPTog7GjxQ ~ 非株式会社いつかやる 1981/09/27
saladin
3
下巻は、7巻「北國下向」から12巻「六代被斬」及び灌頂巻まで。「那須與一」など有名なエピソードが多いので上巻よりも楽しめる。とはいえ、平家の面々の最期に袖を濡らしつつ読んだ。その実きっかけは、現今の状況下であまりに声を出していなかったので、音読のためにと読み始めた。実際口に出してみると七五調の和漢混交文が快く、なるほど気分が昂揚するのも頷ける。『平家物語』に限らず、古文はやはり音読するものなのだなぁ、と実感した次第で。2021/01/18
tekesuta
2
一の谷で先陣を切ろうと策を練る熊谷直実が、敦盛が首をとらなくてはならない場面になって、武士であることがいやになったというこの人の気持ちはなんとなく共感できる。反戦ということではないんだけど。 2012/06/01