感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yoshiko
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1982年出版。なのに、今もおきている話であるかのように新しい、残念ながら。筆者もあとがきで書いているように、被告人弁護士による被害者への尋問は、ありえないほど個人の意見に踏み込んでいる。それは筆者が意図して描いたやり取りだが、あまりに痛々しくて読むのがつらい。それ以外の部分は現実に今もほとんど日常的なくらい起きていることだ。おそらく少し違うのは、2019年の現在は、加害者は「見知らぬ人」だけでなく「知人・家族」も多く、その方がより一層隠されがちであることに徐々に光が当たり始めていることだろう。2019/07/23