出版社内容情報
【内容紹介】
この本は、昔から全国各地で子どもたちに親しまれてきた、「さよならさんかく」のわらべうたをもとに、安野光雅さんが絵本にしたものです。このようなわらべうたは、連想遊びのわらべうた、あるいはしりとり遊びのわらべうたとよばれ、鎖のようにずっとつながっていくのが特徴です。
この本は最後の「きえるはにんじゃ」までいったら、本をくるりとさかさまにしてください。連想遊びを続けながら、ふりだしまでもどれるように作られています。2~3人集まったら、順番に唱えていくのも楽しいでしょう。あるいはどこかのページを開いて「あかいは……。」とか、「まるいは……。」と、知っているかぎり唱える遊びもできますし、また替え歌をつくることもできます。お父さんやお母さんは、子どものころ、どんなうたのことばで遊んでいたか、子どもたちにきかせてくださいい。わらべうたの灯を消さないように、ながくつたえてほしいのです。この絵本を、そのような遊びのために役立ててください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケ・セラ・セラ
32
読友さんのレビューで知り手に取る。記憶の中から懐かしいうたがよみがえる。あとがきによると地域により異なる部分はあるものの、全国的に流布していたという。私が 育ったのは東京に程近い所だったが、「いろはに金平糖」から始まり、途中もおしまいも少し違っていた。高度成長期で空き地に次々と家が建ち、毎学期転入生がやって来るような時代だったから、様々なものが入り乱れていたのかもしれない。なんてことを安野さんのこの一冊から懐かしく思い出させてもらった。2021/04/20
ヒラP@ehon.gohon
23
「さよならさんかく」は、いろいろに絵本がありますが、連想ゲーム遊びのわらべうただから、取り組み方も個性的です。 安野光雅さんも、自身のこだわり方で楽しんでいます。 連想のリターンで逆方向もありですね。 じゃっかん苦しげな最後が何故か気に入りました。 各ページ毎に、連想できる様々な絵が準備されていて、遊びがあるのも素敵です。 できれば、ひかるはおやじのはげ頭で終わる絵本に出会いたいのですが。2024/08/26
ふじ
22
息子に読み聞かせ。松谷みよ子さんバージョンがオススメとしてたまにガイドで見かけるんだけど、なかったのでこちらで。わらべ歌で、地域で若干差はありながらも伝わるものだそう。でも私は知らなかった…。ひっくり返すと逆バージョンもたのしめるけど、お豆腐が三角に切られちゃう!2019/07/09
クラムボン
21
「さよなら さんかく」は全国各地の子どもたちに親しまれてきた《尻取り歌》。でもこの言葉…聞いたことが無い。あとがきに各地の代表的な歌詞が載っているが、私の住む静岡ではそれとも違う。歌い出しは「いろはに金平糖」だった気もするが、「でーぶでーぶ百貫でぶ/電車にひかれてぺっちゃんこ」と歌っていた。そしてラストが「光るは親父の禿げ頭」なのだからシッカリ呼応している。安野さんの島根県津和野でも卑猥な言葉が生き生きと歌い続けられてきたと語る。それに比べて「さよなら三角 またきて四角」は上品なので何か不思議だ。2023/08/19
☆ぴよこ☆ 「クリスマスに絵本を贈ろう・絵本を読もう」「【読メ絵本部】」
21
1年生に読み聞かせ。一緒に読む。これはいつやってもみんな唱和してくれる。鉄板です。 でもって、みんなで覚えるともっと楽しい。2013/10/15
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