感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
反動左翼
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1919年五四運動から1970年代の文化大革命までの中国の歴史を、共産党をメインに、国民党をサブとしてみた通史。出版年が1981年であるため、大躍進政策や文化大革命に対する評価が甘いものとなっているが、通史としてはまとまったものとなっている。共産党の「輝かしい」面の知識を得るという点で有益だった。2017/10/16
がんぞ
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著者は「中華人民共和国」の成立は必然的であり良いことだったという立場から支那の辛亥革命以降の歴史を総括していく。共産党大陸制覇までは二十世紀最大の内戦だが、その後の内部抗争・粛清で人民が犠牲になった数もそれに匹敵するのは「国内問題」と。著者は朝鮮戦争に介入は正当と見るなど、すべて中国共産党に都合よく解釈していくが、チベット・ウイグル等を植民支配し原住民を核兵器まで使用しジェノサイドしつつある。「文化大革命」についても、その直前の「大躍進」=人民公社化政策の失敗を認めながら、意見することは「内政干渉」だとさ2012/05/06