出版社内容情報
【内容紹介】
モモちゃんとアカネちゃんは、あたらしいうちへひっこししました。ねこのプーもいっしょです。おねえちゃんのモモちゃんは、どんなかつやくをするでしょうか。あかちゃんのアカネちゃんが、どんなふうにおおきくなっていくかしら。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shikashika555
58
シリーズ3冊目。今までで一番含みのある内容ではないか。モモちゃんは優しいだけのお姉さんではなく、アカネちゃんも幼さ故の感情コントロールの不備や母とのコミュニケーション齟齬に悩み、泣く。 お母さんは離婚して仕事をしながらとても良く子供たちに向かい合って育てているが、子供から見れば ひどい言動もある。 子供向けのキレイなとこだけ書いたお話ではないのだ。 だからこそ読み継がれてるのかな。 「パパおおかみ」「赤いそり」は間一髪で危地を逃れる話。現実を写している。 振り返ることが出来るのは、生存できたからなのよね。2022/08/30
ぶんこ
40
シリーズ4巻ですが私にとっては最後になりました。モモちゃんのお姉さんぶりがいかにもで面白い。押入れに入ったままのアカネちゃんを心配するところでホッとしました。私も妹だったので幼い頃の姉のことを思い出せたのも嬉しい。モモちゃんたちが姉妹で良かった。2017/10/29
たまきら
32
オタマの大好きな本です。…そう、本なんですよ…。ついにかなり分厚い本を読みたがる5歳児になりました。誇らしいようなのど飴の消費量がこわいような…。私も好きでしたからねえ。2017/01/25
かおりん
23
アカネちゃんはパパがいないのがわからない。ふたごの靴下、タッタちゃんとタアタちゃんはアカネちゃんのためにパパに会いに行こうとするが行けない。パパを追い求めるアカネちゃんの前にパパおおかみが現れるけど夢の中のことのよう。死に神や雪女がでてきて不穏な空気の第4巻。そして靴下ともお別れ。モモちゃんは大きくなっていばりんぼ。姉妹喧嘩もするけど仲良し。児童文学にしては衝撃的。2025/02/01
ヒラP@ehon.gohon
20
モモちゃんとアカネちゃんの両親の離婚というシリアスな事実を抱えながら、姉妹の成長と母親との関わりはとても甘い世界です。 おとぎ話のような部分と、チクリとする現実感が、妙にいりくんだ物語です。 どうして離婚してしまったのか、判る日が来ると、新しい生活へのステップボードになるのでしょうか。2020/07/09