- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 教養
- > 講談社ブルーバックス
出版社内容情報
【内容紹介】
素朴な疑問に答えるために!
電波はどのようにして放射され、光と同じ速さで進むか?
はなやかな電波時代に生活しその恩恵をこうむりながら、この基本的な問いかけにやさしく答えるのはむずかしい。それは電磁波のなかで光以外の電波やX線が人間の目に見えないため、われわれの感性に直接、訴えることが少ないからである。しかし、電磁波を電気力線と磁力線の波ととらえれば、見えない電磁波を“見る”ことができるにちがいない。本書は、やさしそうでむずかしいこの問題にあえて取組んだひとつの試みである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
卯月
5
職場本棚。84年刊。某社の入社試験で「一本の電線に電流が流れたとき、この電線から電波が放射されることを中学生にもわかるように簡単に説明しなさい」という問題が出た。著者曰く「この解答をするまでにすでに百数十ページを費やしているが、それでも中学生が理解してくれるかどうか」。同著者の『アンテナの科学』面白かったので読んだが、これは難しい。要熟読。無線通信や光ファイバなど、実用例は楽しいんだけど、7割方理論だから、数式多目。「電気力線と磁力線を、頭のなかに描けるようになれば、目に見えない電磁波が“見えてくる”」。2018/05/05