出版社内容情報
【内容紹介】
「1日と悲惨な1夜にして、海底深く消滅した」と、ギリシアの哲人プラトンによって描かれたアトランティスは、これまで、“失われた大陸”として、多くの謎に包まれてきた。しかし、最近の科学的調査は、エーゲ海に浮かぶサントリン島こそ、かつてのアトランティスの名残りだという。本書は、最新の研究成果を紹介し、鋭い推理と説得力ある仮説により、この謎の“大陸”最後の日を復原して、多年の論争に終止符を打つ好著。
“アトランティス王国”滅亡の伝説――アトランティスは、天与の豊穰さに加えて、地の利とをあわせもっていた。しかもそこに住む人びとは、交易に熱心であったから、いつしか巨大な富が蓄積されて、町や港は富み栄え、この国の首都も豪華をきわめていた。しかし、プラトンの記事では、今から1万2千年前、アトランティスはこつぜんと大西洋の海底ふかく沈没してしまった、と描かれている。プラトンは、いったいどこからこの話を聞いたのだろうか。この謎めいたユートピアを信じてもよいのだろうか。わたしたちは、多くの人びとの心を魅了しつづけてきたアトランティス伝説の中から、真実の糸を探り出さなければならない。――本書より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シャル
8
プラトンによって語られた、アトランティス大陸とそこに存在という理想の国家についての分析研究本。まずは神話や伝承と歴史からアトランティス大陸のモデルを割り出そうとし、そこから地層の分析でかつて起こった大噴火にあたりをつけ、失われたミノアから再びアトランティスの痕跡を求めて文明と歴史を掘り下げていく。縦横無尽に分析を広げたり収束させたりしながら答えらしきモノに近付いていくのだが、それを見つけてからもう一つ展開させてプラトンの内面に切り込んでいくのが面白い。いろいろな意味でアトランティスの現実を掘り下げる一冊。2014/04/05
ホームズ
1
1996年8月30日初読
もちだま@ロードラ
0
題名に惹かれて借りたけどあまり面白く感じなかった。地理的に見てたりと中々気になる内容ではあった2014/05/04
金木犀
0
再再・・・読2007/11/27
takao
0
ふむ2024/12/26