講談社現代新書<br> 大学でいかに学ぶか

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講談社現代新書
大学でいかに学ぶか

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061154780
  • NDC分類 377
  • Cコード C0237

出版社内容情報

【内容紹介】
青春という思索と苦悩の時代をどう生きるか。ここには、歴史家として、教育者として大きな足跡を印す著者の生きた経験が、青春への変らぬ共感とともに語られている。学生生活における自由、学問することの意味。それらに触れながら、著者が強調してやまないのは、自ら考え、行動する人間へと自己形成することの尊さである。

〈捨て石となる勇気〉――大きなダムも、蟻の穴でくずれることがあります。いままで金科玉条とされてきたマルクス主義の、あの人類発展の段階説もくずれるかもしれないのです。過去の体系的な学説を、おかすべからざるものと考える必要もないし、ヨーロッパの偉い学者が考えたことは不動の真理だと考える義理もない。自分にはここまでしかわからないが、そこまでについては、動かない証拠をあげ論証ができるというものを見つけていく。それは蟻の穴ほどの小さなことかもしれません。しかし、その小さなことに全力でぶつかって、できる限りのことをやって次の人にバトンをわたすという、いわば、捨て石になる勇気が、大きな仕事につながってゆくのです。――本書より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kubottar

20
1966年の大学論。学生運動以前のかなり昔の話なので、現代と比較するとちょっと違う部分が多く、そこがまた面白い。まだテレビも普及していなかった時代は、中卒ですらディケンズやドストエフスキーのような本を読むのが当たり前の時代ですので、今とは教養の種類が違うように感じました。2019/12/06

ののまる

9
増田四郎先生は私の敬愛する学者のお一人です。もちろんお会いしたことはないけれど、この著書であちこちにお人柄が偲ばれる。素晴らしい研究をされてきたのに、ご自身を学者ではないと言い切ったり、謙虚であり、人をみる暖かさに溢れている。研究者で実績と人徳を備えた人はとても少なくて、こういう方だからこそあのような研究ができたのだな。先生と同じ土俵の端っこにいることが光栄であり、恥ずかしくもあります。1966年出版時に大学教育の危機を危惧されているけど、いまはすっかり就職予備校&レジャーランドのお客様大学がほとんど。2015/04/03

魚京童!

9
日本の独立のときは必ずくる2015/02/28

ステビア

6
良い本です。一言々々に含蓄があって、ロングセラーになるのもよくわかる(30年で69刷)。特にわたしが興味深く読んだのは、著者自らが学生時代の経験を語った5,6章。良い先生っているものなのだ。2012/05/14

それん君

5
再読しました。線を引いたところを中心に読みました。 改めて思ったことがあります。それは大学という時間にたくさん古典を読むべきだということです。幸いにも今現在読書の習慣が身についているので僕は幸せ者だと、本を読みながら感じました。2018/02/05

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