出版社内容情報
【内容紹介】
復員後、GHQの秘密工作員として働く天外仁郎。久しぶりに帰る天外家は、人間関係が汚れきっていた。呪われた出生を背おい、運命にもてあそばれる奇子。地方旧家、天外家の人々を核に、戦後史の裏面を描く問題作！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
241
まずタイトルでこれであやこと読むのかぁ。しかし戦後の闇を見た感じがした。2017/01/15
yoshida
111
高校時代に読了。かなり久しぶりに再読。天外一族の闇が、大平洋戦争終戦後の事件を踏まえて描かれれる。天外仁朗は復員し、豪農で旧家の天外の家へ戻る。妹の奇子が誕生していた。奇子を溺愛する父。奇子の話題になると漂う気まずい空気。仁朗は奇子の出生の秘密を知る。仁朗はGHQの命を受け働くも、綻びから追われる身となる。下川事件や共産党の過激な活動。戦後の闇とともに、奇子は天外の家の闇の象徴となってゆく。手塚治虫さんの作品でも異色な作品だと思う。手塚治虫さんの作品は幅広だ。物語はまだ序章であり、ここから大きく飛躍する。2017/04/22
かっぱ
36
【レンタル】東北の大地主である天外家にまつわる秘密の数々。奇子の出生の謎、田舎での共産主義者の轢死事件と東京での国鉄総裁の轢死事件の関わり、血の付いたシャツ、ＧＨＱ、知恵遅れのお涼の溺死事件、これはミステリー漫画？旧家の名声を守るために葬式を出され、土蔵に一生閉じ込められることになった奇子の運命は。2017/07/29
T2y@
32
1巻目から、戦後とムラ社会の闇が抉られる。 Kindle版は、海外配信に向けて、差別用語と感じられる表現が改変された様だが、どこだろ？2017/09/11
読書ニスタ
18
手塚治虫、あやこ。天外家の異様さが語られる。2020/10/17
