出版社内容情報
【内容紹介】
A国にうばわれた反陽子爆弾が、ふとしたはずみで活動を始めた!このままでは地球が破壊されてしまう!W3はユダ島へ向かった。そして真一もまた、フェニックス行動隊とともにユダ島へ飛ぶ!傑作SF、完結編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zero1
39
地球人は存在する価値あり?その理由を説明できるか。A国とフェニックスによる反陽子爆弾の争奪戦。手塚が用意したのはSF的な結末。実に鮮やか。命令に背くか。それとも自分を貫くか。【命のビザ】で知られる杉原千畝や「星野くんの二塁打」を思い出した。散漫な内容と思わせておいて、普遍的なテーマを読者にぶつける。【自分ならどうした?】は永遠に考え続ける問題。流石は【漫画の神様】。「幼年期の終り」(クラーク)とは違うウェットな感情に訴える展開。再読でも、この伏線回収には驚く。恐れ入りました!2024/07/24
Mc6ρ助
11
『The leader of the three, Bokko transforms himself into a rabbit, Pokko into a duck and Nokko into a horse and start their investigations.(①巻、巻頭の要約)』さすが手塚治虫さん、1965年にしてジェンダーフリーと思ったら、爺さまの英語力の至らなさのようだ(herselfじゃないの?)。ポリティカルコレクトネスのなせるわざにせよ、ジェンダーの箍は確実に弱くはなっている。2021/10/20
KAZUNARI
6
原子爆弾をたずさえ、地球調査にやってきた宇宙人たちが動物に姿を変え、潜入・・・!その発想も楽しいが、スパイ物ような前半から、乱暴者の少年の苦悩、彼らとの交流、さらにラストは宇宙の不思議なめぐりあわせで温かな着地点を迎える。テンポもあってよく出来てます。2018/11/04
○○○ ○○
2
別にあの三匹は人類の素晴らしさに目覚めた訳でも何でもなくて、ただ個人的に主人公に惚れただけに過ぎない。結局人類は基本的に愚かで暴力的で、ただ一部の特権的なキャラだけがその愚かさから逃れ得るだけなんだろう。だけどそのキャラにしたって漫画のキャラとして魅力的である以上、十分に「人間的」であることに変わりない。この作品から教育的メッセージを受け取るなら、それはつまり「誰でも平凡になれる」ということだ。そしてそれはこの作品において、誰もが特別で救い得ることの微かな可能性にもなってるんじゃないか?2015/07/12
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1
.2020/04/12
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