出版社内容情報
稲垣足穂、澁澤龍彦、池田満寿夫、西脇順三郎、白石かずこ、矢川澄子……時代を築きあげてきた表現者たちとの赤裸々なまでの交遊を記した名著。知られざる禁断のエピソードも満載! 酒と無頼の日々を疾走する俳人イクヤの衝撃の交遊・回想・告白記。
内容説明
稲垣足穂、渋沢龍彦、池田満寿夫、西脇順三郎…など、幅広い交流で知られる著者が、1960年代から70年代にかけて、時代の旗手たちとの公私にわたる赤裸々なまでの交遊を記した名著。酒と無頼の日々あり、談論風発の一夕あり、衝撃の告白あり、知られざるエピソードが満載された本書からは、時代を築き上げてきた表現者たちの熱気と息吹とが、意外なまでのユーモアをまとって感じられる。大幅な増補・書き下ろしを加えた新編集決定版。
目次
稲垣足穂の巻
土方巽の巻
渋沢龍彦の巻
池田満寿夫の巻
白石かずこの巻
窪田般弥の巻
西脇順三郎の巻
松山俊太郎の巻
森谷均の巻
亀山巌の巻
田村隆一の巻
笠井叡の巻
高柳重信の巻
吉岡康弘の巻
吉田一穂の巻
初版後記
点鬼簿追懐
飯島耕一の巻
矢川澄子の巻
著者等紹介
加藤郁乎[カトウイクヤ]
1929年、東京生まれ。早稲田大学文学部演劇科卒業。俳人、詩人。俳誌「黎明」上にて、新感覚俳句の新鋭として注目を受ける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
保山ひャン
2
稲垣足穂、土方巽、澁澤龍彦、池田満寿夫、白石かずこ、窪田般彌、西脇順三郎、松山俊太郎、田村隆一、吉田一穗、などとの交遊録。文庫版では、その後の点鬼簿と、新たに飯島耕一、矢川澄子の項が追加されている。飲んでは喧嘩をふっかけるイクヤ。敬愛する友人のフィアンセや、奥さんに手を出すイクヤ。なんと赤裸々で自分勝手なのか!とくに澁澤龍彦夫人の矢川澄子と情を交わしておいて、澁澤が「わずかばかりの情事に目角を立て」別れた、とシャアシャアと言ってのけるのが面白い。2014/12/02
uburoi
0
今では文庫でも読めるようになった澁澤龍彦ではあるが、手帖シリーズから読みふけったもののプライベートというとあまり関心をもっていなかった。ルネ・ホッケの共訳者矢川澄子が家内とは知っていたが、離婚劇も知らず縊死も知らずであった。共訳といえば、ひどい悪文の渡邉の解説に『夜の果ての旅』の訳者大槻鉄男とある。生田耕作の一人訳と思っていたら初訳はちがったみたいだ。本書はこういう思わぬ発見の宝庫なんである。2015/04/18
ルミ
0
再読2021/06/05