内容説明
“槍の又左”は“カブキ者”と謳われた前田利家。お家の都合か四男坊ゆえの冷遇からか、心の拠り所を外に求め、信長、秀吉に臣従。戦場にあっては鬼神の如く駆け、平時には若い時の苦労からか、数多の武将より信望を集める。天下を望まず忠義一途、一蓮托生とばかりに秀吉の天下取りを支え続け、加賀百万石の礎を築いた将、「天下人秀吉ただ一人の真の友!」前田利家の生涯。
著者等紹介
志木沢郁[シギサワカオル]
1955年、東京都生まれ。早稲田大学教育学部国語国文科卒業。2003年、『嶋左近戦記 信貴山妖変』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞しデビュー。能(金春流)、狂言(和泉流)、弓道(日置流)などに親しみ現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BIN
5
加賀百万石の基礎を築いた前田利家。若い頃は傾奇者で血気はやる性格だけど、信長に対しては忠義一途な人物として描かれる。あまり将というせず一騎駆けのような武者。信長の死後の柴田勝家と羽柴秀吉の間で苦悩する姿をもっと描いて欲しかったところです。終盤までは平凡な作品に思えましたが、秀吉死後に徳川家康に対しての毅然とした態度がよく、締めがいい作品でした。細川忠興がねえ。。。ただの1回だけの誤記だろうけど秀頼から見た秀吉を祖父と書いたのが痛い。2018/02/08
いつかはビーエム
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利家は秀吉にも家康にも一目おかれていた。もう少し長生きしていたら歴史はかなり変わっていたんだろうと思う。2012/05/14