内容説明
向島の旅館で男が横死した。男は死の直前“台湾軍の金塊”と呼ばれる純金の塊を、闇ブローカーに持ち込んでいた。戦時中に台湾で接収され、本土に移送された金塊の在処をめぐって、中国の特務機関、日本の右翼民族派の暗躍が始まる。一方、戦犯としてGHQから追われる元陸軍大佐・辻政信の捜索依頼を受けた元憲兵で探偵業の永井は、辻と金塊の意外な繋がりに驚愕する。永井は辻の逃亡支援者たち、隣国から潜入した謎の軍団に立ち向かう…。
著者等紹介
宮城賢秀[ミヤギケンシュウ]
1946年、中華民国台湾省高雄市生まれ。沖縄県那覇市の神原中学を卒業後、十余種の職業を経験し、現在は文筆業に専念。時代小説の気鋭として活躍している。日本文芸家クラブ理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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