• ポイントキャンペーン

学研M文庫
急降下爆撃

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784059011545
  • NDC分類 946
  • Cコード C0122

出版社内容情報

ドイツ・スツーカ隊のユンカースー87型のパイロットとして、主にロシア戦線で2530回の作戦飛行を敢行。519の戦車、150の放射台、800もの戦闘機を破壊、撃墜し、3度の主勲章を受けた“東部戦線の鷲”ハンス・U・ルデルの戦闘記録。   

内容説明

スツーカ隊ユンカースJu87のパイロットとして、2530回の作戦飛行でソ連戦車519両を爆撃。スターリンをして「ソ連人民最大の敵」と言わしめ、その首に多額の賞金が掛けられたドイツ空軍の英雄ハンス・U・ルデル。唯一最高位の騎士鉄十字章を受け、ヒトラーから再三地上勤務を命じられるもそれを拒否。幾度も撃墜されながら、右足を失った後も義足で飛び続けた“東部戦線の鷲”がつづる闘志あふれる戦闘記録。

著者等紹介

ルデル,ハンス・ウルリッヒ[ルデル,ハンスウルリッヒ][Rudel,Hans Ulrich]
1916年旧ドイツ領のシレジア生まれ。1936年ドイツ空軍に予備将校志願者として入隊、スツーカ隊を志願。1943年1000回の作戦飛行に成功。1944年2100回の作戦飛行に成功。1945年金柏葉宝剣ダイヤモンド付騎士鉄十字章受章。1982年旧西ドイツのローゼンハイムにて死去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

108
ドイツ空軍として対ソ戦線に赴いた著者。淡々とした語りで生活や内情まで克明に記載。相手が何だろうがブレない祖国愛と信条、強さはこの主観性に起因するとのこと。出撃2530回。戦果は戦車500、車両800以上。背景には戦況悪化とソ連軍の圧倒的物量の重圧。焦燥が右足喪失を招いても彼は飛ぶのをやめない。滑走しながらの救出や脱出、不時着からの逃亡、被撃墜30回、自主退院、虚偽報告…次々繰り出される破天荒行動に唖然。才能は重力のように周囲を引きつけ秩序を歪める。「自らを価値なしと思う者のみが、真に価値なき人間なのだ!」2022/06/13

くたくた

28
エンサイクロペティアの記事まんまのお人だった。「鷲舞」を読んで騎士十字章を調べているうちにこのお人を知り。どんな困難な時代や社会の中にも「凄い奴」はいるもんだ、とただただ呆れ(いや、感心)させられた。高いところから飛び降りるのが大好き(?)。とんでもない反射神経。恐れを知らない性格。身体的苦痛よりも行動したいという衝動が勝る。とにかく多動。エネルギー過多。そして溢れる人間的魅力。彼はひょっとすると今でいうところの多動型のADHDな気がするけど、あの時代と国に生まれた事の意味を考えずにはいられない。2017/11/11

Panzer Leader

26
ドイツ全軍の中で最高位の騎士十字章を唯一受勲した急降下爆撃機パイロット、ルーデルの手記。決して高性能とは言えない愛機で、何度撃墜され負傷しようとも「友軍を助けたい」「祖国を守りたい」思いから圧倒的物量のソ連軍に立ち向かう姿勢や戦果は常人の域を超えているのに、それをまた淡々と描写する所が凄いです。ヒトラー始めとするナチス高官に「前線に出してくれないなら受勲や昇進もお断りします!」と何度も啖呵を切るところもかっこいい。2016/01/11

白義

17
近現代戦争史の中でも屈指のリアルチート、ルーデルの自伝だが、実は本書はそんな彼の凄さにふれるには本としてある致命的な欠点がある。それは、人間離れした神話的活躍なのに、本人がそれを当たり前とおもっているのかさも普通のことのように淡々と語る点である。そしてそれこそが最大の面白味であり、我々はいちいちルーデルのバカげた、規格外の戦いっぷりに「いや、おかしいよ!」「なんでそんな当たり前に出来るんだよ!」「そういう問題じゃないよ!」と思う存分突っ込みを入れまくることができるのである2013/10/17

Shintaro

9
ルーデル大佐はユンカース87を駆り、ソ連の戦車を519両以上破壊、戦艦マラト大破着底などの戦果を挙げた、スターリン公認「ソ連人民の敵」であるドイツ軍パイロット。ハンナ・アーレントが喝破したように、ドイツ将兵はきわめて真面目で勤勉であった。でもこの人は被撃墜30回、その度に脱出、回収、生還し、再び出撃していった。勤勉を超えて頑健、幸運の人でもあろう。彼の出撃は包囲されている友軍の脱出を助けるため。撤退戦であったところが辛い。終戦時にはアメリカ軍陣営に投降し、生き延び、本書を残したのは最大の幸運であろう。2015/04/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/77383
  • ご注意事項