出版社内容情報
前田利家の宿命のライバル佐々成政は、大胆かつ智性を兼ね備えた名将であり、また領民のために尽くす民政家であった。しかし死後、勝者の政治により悪しき伝説に彩られたこの悲運の智将を、古文書や民間伝承を渉猟した著者が余すところなく書き尽くした一冊。
内容説明
戦陣では退却が最も難しく、将たる器が試される。末森の戦いにおける佐々成政の退却ぶりを、敵方の前田勢でさえさすが名将と称えた。実に成政は、大胆かつ智性を兼ね備えた名将であり、また民衆のために尽くす民政家でもあった。されど死後、成政ほど悪しき伝説に彩られた戦国武将はいない。その伝説には勝者の政治がある。著者は古文書や民衆の伝承を渉猟し、ここに成政の実像を余すところなく甦らせる。
目次
第1章 佐々成政の越中入国
第2章 末森の戦い
第3章 真冬の北アルプス越え
第4章 早百合のぶらり火
第5章 佐々堤
第6章 肥後転封
補章 埋蔵金伝説
著者等紹介
遠藤和子[エンドウカズコ]
1925年、富山市生まれ。富山師範学校卒業後、教員生活のかたわら、童話作品、教育実践記録などを発表。退職後、本格的な作家活動に入る。佐々成政研究家としても注目され講演活動も行っている。日本文芸家協会会員
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