出版社内容情報
幕末の海軍、明治海軍の創設、日清・日露戦争での輝かしい日本海軍の勝利。かくて世界一流の海軍国のしあがった日本。だがその裏には数々の苦闘があった。日本海軍の誕生からその絶頂までの前半期を詳細に綴る、日本海軍史の決定版。
内容説明
勝海舟が創り、山本権兵衛によって育てられたといわれる日本海軍。鎖国の遅れを取り戻そうと強烈な使命感を持って彼らが臨んだ創世記は、援助をあおぐ諸外国の政治的思惑に支配されるなど苦闘の連続であった。咸臨丸の太平洋横断から、薩摩藩が中枢を占めた明治海軍の創設、日清・日露戦争の勝利を経て世界一流の海軍国に至るまでを、「摩耶」「武蔵」「伊47潜」乗員の著者が、詳細な史料をもとに描く日本海軍興亡の黎明期。
目次
第1部 幕末の海軍(咸臨丸;長崎海軍伝習所;薩摩海軍;戊辰の海戦)
第2部 明治海軍の創建(大イニ海軍ヲ興スノ議;海軍軍人をつくる;常備艦隊の編成)
第3部 日清戦争(三景艦と吉野;「権兵衛大臣」の大改革;三つの海戦)
第4部 日露戦争(臥薪嘗胆;政略と戦略;旅順艦隊の壊滅;日本海海戦)
著者等紹介
池田清[イケダキヨシ]
1925年、鹿児島県生まれ。1944年、海軍兵学校卒業。「摩耶」「武蔵」「伊47号潜水艦」で太平洋戦争に参加。1952年、東京大学法学部政治学科卒業。大阪市立大学、東北大学(名誉教授)を経て、2000年、青山学院大学で定年退職。専攻はヨーロッパ国際関係史
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