出版社内容情報
信長・秀吉両者のもと、水軍の将として活躍した九鬼嘉隆。「世界の海へ出る」という野望を抱いた志摩の若き海賊は、信長という稀代のカリスマと出会い九鬼水軍を結成、信長の天下布武に欠かせぬ存在となる。信長と共に世界を目指した海の男の浪漫あふれる生涯
内容説明
信長・秀吉のもと、水軍の将として活躍した九鬼嘉隆。「世界の海へ出る」という野望を抱いた志摩の若き海賊は、信長という稀代のカリスマと出会い、共鳴し、九鬼水軍を結成。伊勢長島を攻め、瀬戸内海の覇者・毛利水軍を撃破して石山本願寺を開城させるなど、信長の天下布武に欠かせぬ存在となる。乱世にあっても、外に目を向け続け、信長と共に世界を目指すことを夢見た海の男の浪漫あふれる生涯を描く。
著者等紹介
星亮一[ホシリョウイチ]
1935年、宮城県仙台市に生まれる。東北大学文学部国史学科卒業。戊辰戦争や白虎隊など、会津に関する歴史を題材とした著書が多く『奥羽越列藩同盟』で第19回福島民報出版文化賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
19
以前に星亮一氏の作品を読んで、非常に読みやすかったので、次にこの本を購入。サクサクと読めました!この本の主人公の九鬼嘉隆は、信長・秀吉の時代に活躍した水軍の将です。もとは志摩地方の海賊出身です。織田信長や、その家臣の滝川一益との出会いが、彼の人生に大きく影響を及ぼしていきます。戦国武将も色々いますが、水軍に長けていて、それで活躍した人はあまり知らなかったので、こんな人物もいたんだなあと非常に興味深く読めました。こういう水軍の将からの視点で戦国時代を見てみるのも、視野が広がる点でいいと思いました!2013/09/07
とし
10
なかなか馴染みが薄いかもしれませんが、信長に仕え戦国の海を支配した水軍の名将です。本作品は、史実に沿った話というより作者が想像して書いたと思います。読んでみて歴史を学ぶというより、海を支配して堂々と生きる戦国武将の青春物という感じです。信長があと10年長生きしていたら、世界に目を向けていたと思います。そうなると日本有数の水軍を持つ九鬼嘉隆は、活躍の場が増えてもっと知名度が上がったと思います。九鬼嘉隆は関ヶ原では親子で東西に別れ、部下の先走った進言での最期。悲劇的でもありますが、九鬼の家は残ったんですね。2015/06/26
Maki Sakae
0
引き続き九鬼嘉隆。信長が生きてればーってしみじみ思うねー。でも気が合わない人に一生懸命使える気、しなかったんだろうなーとある意味正直な人ではあると思う。2013/01/16