出版社内容情報
新選組を鉄の組織たらしめた副長・土方歳三。その全生涯を、詳細な史料を提示しつつ、新史料をも加味して、著者ならではの筆致で描き、浮かび上がった新たな土方歳三像!「誠」の旗の下、士道に生き、士道に殉じたその「戦鬼」土方歳三の全軌跡。
内容説明
新選組を鉄の組織たらしめた副長・土方歳三。武州多摩の少年期、江戸市ヶ谷界隈「試衛館」での青年期、新選組「鬼副長」として京洛にその名を轟かせた京都での壮年期、さらには幕府瓦解後、薩長へ徹底抗戦を続けた若き晩年期。その全生涯を、詳細な史料を提示しつつ、新史料をも加味して、著者ならではの筆致で新たな土方歳三像を描く。「誠」の旗の下、士道に生き、士道に殉じた「戦鬼」土方歳三の全軌跡。
目次
第1章 多摩の早春(歳三の生まれた時代;丁稚奉公と少年歳三の挫折 ほか)
第2章 烈日の京師(会津藩御預かりへ;京都巡察の日々 ほか)
第3章 秋霜の京洛(伊東甲子太郎入隊;長州訊問使に随行 ほか)
第4章 北天の冬雷(大政奉還;鳥羽伏見の戦い ほか)
著者等紹介
木村幸比古[キムラサチヒコ]
1948年、京都市に生まれる。国学院大学文学部卒。現在、霊山歴史館学芸課長・岩倉具視対岳文庫長。幕末維新史に関する評論を多数執筆。1991年に維新史の研究と博物館活動で、文部大臣表彰を受ける
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感想・レビュー
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浅葱
3
残された手紙や文献、証言や日記を踏まえてまとめてあり参考になりました。土方さんだけではなく、周りの新選組隊士や関わりのあった人物も歴史に沿って書いてあり読みやすかったです。2013/03/03
shinchan
2
既読
いっち〜
2
土方歳三の生涯と新選組の解説本。享年35歳と今の私と同年齢だけど、特に新選組結成から箱館での戦死まで約6年と聞くとその人生の濃密さが推量られる。土方歳三は創作では義を重んじて旧幕府に殉じた悲劇の侍というイメージが強いけど、この本では若かりし頃の短歌や思索文から新選組内部での内ゲバや倒幕派浪士への拷問等暗い部分までしっかり出ている。良くも悪くも純粋で一徹な性格を持ち、新選組をまとめる力量や西洋の文物を受け入れる器量、戦闘指揮官の才覚もあったのだろうけど、こうした強さと悲劇性がロマンを感じさせるのだろうか2020/05/31
ema
1
★★★
かいり
1
中古購入。