出版社内容情報
第二次大戦中、秘密研究機関として、風船爆弾開発、紙幣偽造、毒物研究を行なった“陸軍登戸研究所”。筆者はアメリカへ渡った元所員の足跡を追い、アメリカ取材を敢行、元所員に鋭く迫る。日本軍秘密研究の暗部を暴く迫真のドキュメント!
内容説明
第二次大戦中、日本軍の秘密研究機関として、陸軍中野学校、関東軍情報部、特務機関とも連携し風船爆弾開発、紙幣偽造、毒物研究を行なった“陸軍登戸研究所”。その実態に迫るため取材を重ねるうち著者は、終戦後GHQと深い関わりを持ち、アメリカへ渡った元所員の存在にたどりつく。その足跡を追い、著者自らアメリカ取材を敢行、元所員に鋭く迫る。日本軍秘密研究の暗部を暴く迫真のドキュメント。
目次
序章 消えた男
第1章 陸軍登戸研究所の全貌
第2章 極秘防諜機関“ヤマ”と研究所
第3章 研究所の疎開そして終戦
第4章 GHQのアプローチ
第5章 帝銀事件と青酸ニトリール
第6章 アメリカに残った元所員
第7章 「チー37号」事件
第8章 アーカイブから消えた資料
第9章 最後の証言者
第10章 登戸研究所の再検証
終章 風船爆弾の戦果は…
著者等紹介
斎藤充功[サイトウミチノリ]
1941年、東京生まれ。1963年、東北大学工学部中退。1973年、国際機械振動研究所を退職後、ノンフィクション作家として独立。犯罪、国家と情報など社会問題に関するルポルタージュを新聞・雑誌等に執筆している
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感想・レビュー
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ユーキー・ノウェイン
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第1~2章は主に謀略や諜報活動に使われる特殊小型カメラや偽札、く号・ふ号兵器を扱っていた。 以降は登戸研究所元職員が関ったのではないか?という帝銀事件と、 毒物を扱っていた元職員達へ独自にインタビューをいたドキュメンタリーである。 終盤に毒物以外の研究に関してを少し扱っている。毒物に関してはアメリカ軍からは非常に目を張るものがあったという。 どちらかというと、帝銀事件が本書の半分を扱い、 登戸研究所を調べるには向かない。 なお諜報関連の道具作成にはスパイ映画に出てくる小道具を模したという。2013/03/27
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