出版社内容情報
内容説明
サイパン陥落、フィリピン戦線敗北、硫黄島玉砕、沖縄の激戦…迫り来る米軍本土上陸に際して、主力部隊上陸の地と目された南九州。なかでも最右翼が第五航空艦隊司令部のある鹿屋特攻基地を背後に控え海軍の錨泊地でもある志布志湾であった。来るべき本土決戦に備えどのような対策がなされていたのか。当地で幼少期を過ごした著者が、当時の国内の動向を米軍の動きとともに詳細に綴る日米決戦記。
目次
第1章 都井岬が曇る日(宇垣中将鹿屋特攻基地へ;火崎隊 ほか)
第2章 戦雲期す大隅兵団(海の特攻「大和」の宿命;陛下「住民避難」を憂慮 ほか)
第3章 大統領のゴーサイン(神参謀の沖縄敵中脱出;花と散れ夜間飛行「芙蓉部隊」 ほか)
第4章 兵士たちは逃げたか(五航艦鹿屋基地を去る;女学生電信隊23名の決意 ほか)
著者等紹介
太佐順[タサジュン]
1937年鹿児島県生まれ。週刊誌記者、PR誌編集、出版社等に勤務。「新潮」「すばる」他の文芸誌に作品を発表。「季刊芸術」に掲載した『父の年輪』で芥川賞候補。日本ペンクラブ、日本文芸家協会会員
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