学研M文庫
戦史ドキュメント 村上水軍興亡史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 363p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784059010807
  • NDC分類 217.4
  • Cコード C0121

出版社内容情報

瀬戸内海に勢力を張り、村上水軍としてその名を恣にした海の男達がいた。大海賊と謳われながら、今まで謎の人物だった南北朝期の村上義弘からはじめ、戦国期、厳島・木津川河口の戦いなどで活躍した因島・能島・来島水軍まで、その実態と興亡史を詳細に描く!   

内容説明

戦国期、瀬戸内海にその名を恣にした海の男たちがいた。村上水軍といわれる男たちである。しかし、この能島・因島・来島の三島水軍は、決して一枚岩というわけではなかった。時に団結して戦国大名を翻弄し、時には分裂して危機をむかえた。大海賊と謳われた南北朝期の謎の武将・村上義弘から説き起こし、変転きわまりないこの海賊たちの興亡史を、実証歴史学者の筆者が、その戦い模様、近代への影響も含めて活写する。

目次

序章 村上義弘「贈正五位」騒動
第1章 村上義弘の素性
第2章 『予章記』に見る村上義弘の軍功
第3章 検証・三島村上水軍の誕生
第4章 因島村上氏の興亡
第5章 河野家警固衆来島村上氏
第6章 安芸毛利氏と能島村上氏
第7章 海賊禁止令と村上水軍の落去
第8章 追跡・村上水軍末裔考
第9章 考証・『武家万代三島海賊家軍日記』
終章 秘話・日本海海戦と丁字戦法

著者等紹介

森本繁[モリモトシゲル]
1926年、愛媛県に生まれる。九州大学法学部卒業。高校教師を経て、文筆活動に入る。実証歴史作家。第二回歴史群像大賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スー

12
海賊の娘を読んで村上水軍や当時の船での戦い方に興味があったので購入したのですが、期待と違い村上一族の歴史がメインで期待していた厳島の戦いや信長との戦いはさらっと語られてしまい残念に思えました。夢中で読めたのは日本海戦の丁字戦法のところだけでした。村上一族の発祥と戦国後を知りたい方はいい本だと思います。2017/06/13

ゆうへい

1
前々から村上水軍に興味があったので読みました。水軍の始まりから関ヶ原の終戦後までが描かれています。村上水軍の始まりは南北朝時代であり、祖の村上義弘の出自について様々な史料から冷静に分析されています。さらに、三島村上水軍それぞれの成り立ちや興亡、海賊禁止令と退去を詳しく解説しています。そして、後半には司馬遼太郎の「坂の上の雲」の主人公にもなった秋山真之が、日本古来の水軍の戦法を自在に応用し、日本海海戦でバルチック艦隊を破ったという話が綴られています。合戦描写はあっさりでしたが、かなり読み応えがありました。2020/05/12

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