出版社内容情報
アメリカは日本の中国侵略に対する報復として、対日輸出禁止策をとった。資源に窮した日本は、天然資源の豊富な東南アジアへの進攻を決定。アメリカ、イギリスなど東南アジアを支配する国々との対立は必死であった。まさに戦争の危機を孕む決断であった。
内容説明
1940年、中国侵攻を続ける日本に対して、アメリカは牽制措置として日米通商航海条約を廃棄した。資源に窮した日本は、新たな資源を求めて南方(東南アジア)への進攻を模索した。それは同時に、日本を盟主とした大東亜共栄圏を築くという、広大な構想の始まりでもあった。約2年後、総兵力40万人の日本陸軍は、燎原の火のごとく南方を侵略していった。膨大な資料をもとに鮮明に描き出された、南方進攻作戦の真実が、今明らかになった。
目次
序章 南方進攻作戦とは何か
第1章 南方作戦の構想
第2章 マレー半島進撃作戦
第3章 シンガポール攻略
第4章 香港の攻略
第5章 マニラ占領と第一次バターン攻略戦
第6章 蘭印(インドネシア)攻略作戦
第7章 第二次バターン戦とコレヒドール要塞攻略戦
著者等紹介
森山康平[モリヤマコウヘイ]
1942年、泰天(現藩陽)生まれ。週刊誌・月刊誌の記者を経て、太平洋戦争研究会、編集プロダクション文殊社所属
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感想・レビュー
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植田 和昭
17
第二次大戦初期のシンガポール・香港・フィリピン・蘭印の攻略を扱った作品です。フィリピンでは、敵を侮り苦戦しています。特に心に残ったのは、バターン戦で食料に困った将兵に、軍司令官がタバコを3本渡して辛抱してくれという場面です。補給軽視の傾向は、当時から現れていてこれがガダルカナルやニューギニアでの飢餓を招くことになる前触れです。大和魂とは、腹が減っても不平を言わず戦い続けることなのでしょうか。また、各地での捕虜や住民への虐殺も大東亜共栄圏とは程遠い現実です。2021/06/16
植田 和昭
8
シンガポール占領がおもでした。辻参謀のめいれいでかきょうの虐殺がおこなわれていました。にほんじんは、観光にいくまえによくれきしをまなんでいかなければなりません。2017/05/04