出版社内容情報
1943年7月5日。ソ連、モスクワの南南西500キロの地にある小さな町クルスクで、6000両の戦車、200万人の独ソ将兵が死闘を繰り広げた。独ソ両指揮官の考え方、両軍の戦略、戦術まで、登場するあらゆる要素を徹底検証し新しいクルスク戦を描く!
内容説明
1943年7月5日。ソ連、モスクワの南南西500キロの地にある小さな町クルスクで、6000両の戦車、200万人の独ソ将兵が死闘を繰り広げた。このクルスク戦を境に、ドイツのソ連進攻も敗北への道を辿り始めた。マンシュタイン、ジューコフをはじめとする独ソ将星の考え方、両軍の戦略、戦術まで、登場するあらゆる要素を徹底検証し、ついに、新しいクルスク戦が描き出された。
目次
第1部 黒の鷲、赤い星(クルスク突出部;マンシュタインとドイツの将星たち;ジューコフとソ連の将星たち)
第2部 戦雲たなびく(作戦名「城塞」;攻める者―ドイツ軍;守る者―ソ連軍)
第3部 敗北のはじまり(「城塞」、開始;プロホロフカ大戦車戦;「城塞」、中止)
著者等紹介
青木基行[アオキモトユキ]
1964年、千葉県に生まれる。大学時代は現代ドイツ軍事史を専攻し、卒業後、コンピュータ・ソフト会社勤務などを経て、執筆活動に入る。軍事全般に造詣が深い
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感想・レビュー
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イプシロン
23
(再読)史上最大の戦車戦といわれるクルスクの戦いを描いている。が、新書らしく戦略的レベルで、独ソ両軍の将星紹介やヒトラー、スターリンの思惑などを交えながら、戦いに至る経緯にかなりのページが割かれている。実際クルスクの戦いといっても、大規模な戦車戦があったのはプロポロフカをめぐる戦いだが、その詳細を知るには物足りなさがある。新書ゆえ仕方ないのかもしれないが、ドイツ側300両、ソ連側1000両という数字では感じ取れない戦車戦の実態を知るには少々味気ない気がした。クルスクの戦いって何? を知れる入門書といえる。2015/12/06
さとまみ読書垢2(小説・その他専用)
1
20090406