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学研M文庫
伊58潜帰投せり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 415p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784059010289
  • NDC分類 916
  • Cコード C0121

出版社内容情報

第2次世界大戦時、日本の潜水艦はどこにいて、どんな戦いをしていたのか? その知られざる潜水艦隊の戦いの歴史を、真珠湾、ソロモン諸島等、各地を歴戦し生き残った伊58潜水艦の橋本艦長が赤裸々に綴った真実のドキュメント!   

内容説明

第2次世界大戦時、日本の潜水艦はどこにいて、どんな戦いをしていたのか?その知られざる潜水艦隊の戦いの歴史を、生き残った潜水艦艦長が赤裸々に綴った真実のドキュメント!真珠湾攻撃、ソロモン諸島での死闘、北海の荒海での戦い等々、各地を歴戦した伊58潜橋本艦長は、アメリカ軍の強力なレーダー網をかいくぐり、ついに重巡・インディアナポリスを撃沈した。

目次

第1部 潜水艦隊出動の命下る(真珠湾特別攻撃行;東太平洋を一暴れ;各地に上がる潜水艦の殊勲;効果の少ない砲撃戦;大洋狭しと交通破壊戦;三万海里の波涛を越えて日独連絡)
第2部 敗勢に苦闘する潜水艦(ミッドウェー海戦;ガダルカナル島争奪戦;飢えるガ島に食糧輸送;敵制海空権下の輸送;伊号第176潜水艦の奮闘;大空襲を受けたトラック基地;混戦のニュージョージア;荒海の北方作戦;ギルバート・サイパン・フィリピン;勝敗の鍵は電探にあり;第3部 ついに人間魚雷出現す(敗勢を一挙に挽回せん;大挙、「金剛隊」出動す;硫黄島へ出撃命令;沖縄戦に潜水艦陣壊滅;再び洋上に索敵行)
第4部 伊58潜帰投せり(重巡インディアナポリス撃沈;大詔を奉じて矛を収む;ワシントンの軍事法廷)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リュウジ

8
★3 日本の潜水艦が米本土に近づき砲撃したことも、偵察機への補給の中継地に使われたことも知らなかった。この本は開戦から終戦まで、潜水艦部隊が「どう運用されどう戦ってきたのか」を生き残った軍人自身が記したもの。その人は重巡インディアナポリスを沈めた潜水艦の艦長だ。大半の潜水艦は、敵をやっつけるために無理を承知の作戦を受け、沈んだ。通信は制限され母港に還らなけば、戦死したことが判明。しかも「帰らざる艦は戦果をあげたと認める/P228」と決めつけ戦術は変更されることなく続行された。もう無茶苦茶だな、日本海軍は。2021/12/02

こまったまこ

8
終戦間際に伊58潜の艦長だった著者による潜水艦の作戦と戦歴が時系列順に紹介されている。主に著者が乗艦した潜水艦のものだが他の艦の作戦についても簡潔に説明されていてかなり参考になった。潜水艦隊作戦の失敗は交通破壊ではなく漸滅作戦に重点を置くというような潜水艦の使い方が間違っていたことと電探の開発と装備を急務にしなかったことを指摘している。後半は終戦間際に重巡インディアナポリスを撃沈した場面が詳細に緊張感を持って描かれており興奮した。戦後にワシントンの軍事法廷に証人として呼び出された件はかなり興味深かった。2016/10/01

白義

7
日本の潜水艦隊の戦い広く解説した戦記であり、タイトルにもなっている伊58の登場はやっと後半になってから、伊176、伊25といった他の潜水艦の活躍も触れられている。伊29がドイツ潜水艦と会合した帰りにあのチャンドラ・ボースを乗せ、ペナンに上陸させていたというのは意外な話。ただ、伊29は伊8のようにはいかずその後帰国を間近にしたところで撃沈されたが。少し前に原爆を運んだインディアナポリスを58が撃沈するところが最大の見せ場で、その後著者が証人としてアメリカに招かれた時のことまで書かれている2014/07/24

yos

3
前半は、日本の潜水艦の名前と任務、配置、戦果、消息の羅列。ストーリーはなく、たまに細切れのエピソードが混じる程度。半分ほど読み進んで、少し面白くなってきた。彼我の科学力の差違ゆえに辛酸を嘗めざるを得なかった体験からくる著者の言葉は重く苦い。第4部でついにインディアナポリス撃沈。終戦、アメリカでの裁判に出廷した様子など、生々しく語られる。米戦艦を沈めたのが、非常に気持ち良かったと何度も言及しているのが、印象に残った。それは、幾多の同胞をむざむざと殺された、日本の潜水艦長の正直な感想であったろう。2006/02/21

零水亭

2
(中学生の頃、航空戦史シリーズ版で読みました)前半は太平洋戦争時の潜水艦の概観ですが、伊25潜搭載機による米本土空襲や伊176潜に乗り換えた後の田辺弥八艦長の挿話、遣独潜水艦やシュノーケルや電探の記載もあり、読んでいて飽きさせないよう、工夫されていました。駆逐艦同様、小さい船体(艦体?)で苦しい輸送・撤退任務に駆り出されたことも初めて知りました。後半、著者自身の米重巡撃沈のシーンが圧巻でした。また、回天隊員とのやり取りには心が締めつけられました(阿川弘之『暗い波濤』にも同様のシーンあり)。

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