学研M文庫
最後の零戦

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  • サイズ 文庫判/ページ数 342p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784059010227
  • NDC分類 916
  • Cコード C0121

出版社内容情報

海軍飛曹長・白浜芳次郎は空母の零戦パイロットとして南方に出陣した。米軍の戦闘機との手に汗握るドッグファイト。雨霰と降り注ぐ対空砲火の中を敵艦への航空機爆撃。様々な死線を乗り越えてきた最後の零戦乗り・白浜芳次郎の真実の第二次大戦ドキュメント。   

内容説明

海軍飛曹長・白浜芳次郎は、空母の零戦パイロットとして南方に出陣した。米軍の戦闘機との手に汗握るドッグファイト。雨霰と降り注ぐ対空砲火の中を敵艦への航空機爆撃。様々な死線を乗り越えてきた最後の零戦乗り・白浜芳次郎の真実の第二次大戦ドキュメント記録。

目次

第1章 タウイタウイ泊地(一航戦二百機シンガポールへ;翔鶴戦闘機隊編成さる ほか)
第2章 マリアナ沖海空戦(“あ号作戦”発動;「敵発見」の第一報入る! ほか)
第3章 戦い終わって(単機、母艦を求めて三〇〇海里;燃料あと三分! ほか)
第4章 比島基地航空撃滅戦(オール先任搭乗員;第六五三航空隊、編成さる ほか)
第5章 敢闘!艦隊戦闘機隊(九死に一生の不時着;六〇一空編成さる ほか)

著者等紹介

白浜芳次郎[シラハマヨシジロウ]
1921年、東京に生まれる。1938年、志願兵として横須賀海兵団に入団。1940年、第56期操縦練習生として霞ヶ浦海軍航空隊を鹿島空、博多空、呉空、十六空勤務ののち、太平洋戦争勃発とともに、輸送船団を護送してフィリピン・ミンダナオ島攻略に参加。三十二空、大津空、築城空から第一航空戦隊六〇一空付として「あ号作戦」に参加。以後、六五三空、六〇一空勤務を経て終戦。1945年5月、海軍飛行兵曹長に任官。1998年没
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感想・レビュー

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roatsu

17
坂道を転げるような敗勢覆うべくもないマリアナ沖海戦以降を戦った零戦搭乗員の実相を伝える一冊。機材の特性から戦闘機への転科が比較的容易とされた水上機搭乗員から零戦搭乗員に転科し、誇り高き母艦航空隊(空母潰滅後はその固有ナンバーと気風を伝えるのみ)の一員として、また歴戦の基幹搭乗員としてある程度俯瞰的な視点ももって戦った著者の履歴は、数多い海軍戦闘機乗りの記録の中でも異色で印象深い。生還者少なき末期海空戦の実態とそれを担って必死に戦い、散華した先人達の在りようを当事者の生々しい声で現代に伝える好著と思う。2016/01/25

兵衛介

5
空戦記としてはマイナーな存在かと思うが、かなりの良作。筆者は水上機からの転換組の母艦零戦搭乗員で、空母翔鶴に乗り組み、マリアナ沖海戦、レイテ、終戦までの激闘を綴っている。母艦航空隊員としての生活描写は貴重。マリアナ沖海戦でこれだけ具体的な空戦記録を残している人は希ではないかと思う。2010/07/14

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